湖底

爆裂ハートフルコメディ

【祝・配信開始】「Wake Up, Girls!Solo Collection -7 Stars-」楽曲解説

2020年1月15日、「Wake Up, Girls!Solo Collection -7 Stars-」が各音楽配信サイトで配信開始されました。かつてWake Up, Girls!オフィシャルファンクラブ(わぐらぶ)で限定販売されたソロ曲14曲に初音源化の1曲を加えた15曲で、待望の一般販売となります。

 

これらの楽曲は、2017年と2018年に開催されたFC限定ソロイベントに向け、各メンバーが自身で考案したコンセプトに基づき、名立たるクリエイターを指名して発注するという非常に贅沢な取り組みによって生み出された楽曲群です。

 

イベント会場とFC内通販限定で販売されたパンフレットには、ソロ曲の音源を収録したCDが付属。またクリエイターによるライナーノーツが掲載されており、メンバーからどのようなコンセプトで発注を受けたのか、それに対してどのように応えたのかが語られている貴重な資料です。しかし一般流通していない品のため、中古品も価格が高騰しています。

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2017年と2018年のソロイベパンフレット

今回ソロ曲が一般に解禁されたことは大いに喜ばしく、今後新たに7人のファンになる人も含めて、一人でも多くの人に聴いてもらいたい名曲ばかりです。しかし、ただ音源を聴くだけでなく、これらの曲が生み出された背景を理解することで、楽曲やメンバーの魅力をもっと知ってもらいたい。そこで、パンフレットをそのまま掲載することはできませんが、ライナーノーツを参照しつつ、メンバーのブログ等での発言なども交えて可能な限り各ソロ曲を深堀りしていくというのがこの記事の主題です。

 

まあこんなブログを読まなくても、もっと信頼できる人物が的確に解説してくれてるのでまずはそれを見てください。

 

ここからはオタクの駄文を読みたい暇な人向けです。

以下、アルバム収録順*1で解説します。

 

 

M1. てがみ / 吉岡茉祐

作詞:吉岡茉祐、作・編曲:加藤裕介

吉岡茉祐さん自身による作詞。原型は、3rdツアー期間中に亡くなった祖父に宛てて書いた手紙です。一部を引用するよりも、吉岡さんのブログを読んでもらった方が想いが伝わると思うので、該当する記事を貼っておきます。

加藤裕介氏のコメントによると「アーティスト『吉岡茉祐』として自身の言葉を爽やかなポップソングに乗せて表現したい」というリクエストだったそうです。レコーディングでは「今できる最大限の表現を目指して何度も納得ゆくまで歌ってもらった」とのこと。

上記のブログにもありますが、楽曲という形に落とし込むことで「祖父への手紙」から普遍的なメッセージへと昇華したものになったのではないでしょうか。翌年のソロイベは3月11日に福島県郡山市で開催されましたが、東北にとって特別な日に歌われた歌声はとても優しく、また違った意味を持った曲に聴こえました。

 

M2. Why am I / 奥野香耶

作詞・作曲・編曲:すこっぷ

すこっぷ氏曰く「別れがテーマの少し暗めなところから始まる曲ですが、最後はそれを乗り越えていこうと少しだけ前向きな気持ちになろうとする曲」で、「儚い曲調だけど訴えかけるような曲がいい」とのリクエストだったとのこと。

なんとなく青みがかった日に、家で何もすることがない時、エンドレスで流していても心の中をスーッと通っていくような、そんな曲が歌いたくて。

ただ、心地よい中にも違和感を残したくて、
雨の音や、時計の音、少し不可解な音を入れて欲しいなどの、お願いをしました。*2

大サビっていうのかな..?

「ねぇどうして、ねぇどうして、ねぇどうして」

の部分の前のドラムとか楽器が切なくも激しい音を奏でているところ、いつも大音量で聴いてる。

そう、そうなの。
最大の音量でイヤホンして耳を塞いでも、耳が痛くならない、むしろ直接訴えかけてくるような、心抉る音。

こういう音楽大好き。*3

 奥野香耶さんの抽象的な世界観、大好きです。

 

M3. ももいろDiary♡ / 山下七海

作詞:こだまさおり、作曲:⼭⽥⾼弘

楽曲のイメージは、山下七海さんが初期のWUGブログで連載していた「ももちゃん物語」*4。「ももちゃん」とは、ななみんが3歳のときから一緒にいる手作りのうさぎのぬいぐるみで、ななみんのサインのモチーフにもなっています。

「ももちゃんをテーマにした曲」とのオファーを受けた山田高弘氏は「ももちゃん物語」を読んで作曲に取り組み、さらに「ももちゃん物語の素晴らしい世界観は、ぼくの作詞では引き出せないかもしれない」との考えでこだまさおり氏に依頼したそうです。この山田さんのライナーノーツがめちゃくちゃ面白いので何とかパンフ入手して読んでもらいたい。レコーディングに使用したマイクは、山下さんの声に対し「乾いた感じの中にも切なさがある」NEUMANN U67と「全てを包み込むような暖かみのある」SONY 800Gを比較し、切なさのU67を選んだとのこと。こんなマニアックな話が載ってる女性声優イベントのパンフレットある?

こだまさおり氏は「この物語を歌詞でファンタジーにしてしまわないよう、幼くなりすぎないように気をつけましたが、(中略)とっても可愛らしい歌声のなかに等身大の瑞々しい誠実さが佇んでいて、最終的にグッと世界観を引っぱりあげていただいたと思います」と記しています。


M4. Trouble⁉ Travel / 田中美海

作詞:RUCCA、作曲:Evan call

田中美海さんと作詞作曲の両氏とは、TVアニメ「シュヴァルツェスマーケン」のキャラクターソングからの縁。RUCCA氏は「夢を冒険に喩えて欲しい」とのオーダーに対し、「声の表情が豊かな歌になるように、夢への『期待』も『不安』も色んな感情を詰め込んで」歌詞を書いたとのこと。またEvan氏は田中さんに合う「楽しくて明るいヨーロッパ民族系アニソン」として「盛り上がっている民族フェスティバル」をイメージして作ったそうです。

ライブではサビラストの「ホイ!」や2サビ後のコーラス*5をみんなで合唱して盛り上がりましたね。余談ですが、秋田ソロイベのみにゃみの衣装がマジで可愛かった。

今回のソロイベ曲、
「Trouble!?Travel」、本当にお祭りみたいで
皆さんも歌ってくれてすごく嬉しかったです!
ただ楽しい曲というわけではなくて、
トラブルだって、失敗だって、夢のカケラ
うん!!そうだよね!!!って
歌いながら妙に納得してて、
すごく楽しく歌うことができました♪*6


M5. now is the time - 高木美佑

作詞:柚子乃、作曲:高瀬一矢

I'veさんですよーーーーー!!!!!!!(鼻血)
私、全く接点もないただのファンだったのに、まさかの、快くOKを頂きました!
本当にいろいろな方に感謝です🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️

now is the time は、前回のHELP ME!みゅーちゃん!とは打って変わって、カッコイイ曲にしていただきました!!
びっくりしたかなぁ…??

普段みんなが思う私からは、あまり想像できないだろう私を表現してみよう!と思い、
思い切って挑戦をさせていただきました🙏☺️

たくさん聴いていただけたら嬉しいです♪*7

過去のソロイベでも「Virgin's high!」や「JOINT」をカバーした生粋のI'veファンである高木美佑さんが満を持してI've札幌スタジオで収録した1曲。WUGでは岡本未夕のキャラソンなど、キュートな曲をメインで歌ってきましたが、一転して格好良い曲に。ソロイベ2018の黒基調のビジュアルともマッチしていました。

詞は「自由に生きたい」をテーマに、曲は「『Wing of zero』(KOTOKO)のような感じ」というオーダーだったそうです。安定のエロゲ曲チョイス。

 

M6. 解放区 / 青山吉能

作詞:こだまさおり、作曲・編曲:広川恵一MONACA

Drums:渡部宏生

Bass, Guiter&Programming:広川恵一MONACA

青山吉能さんの歌を聞いてください」(広川恵一氏)

今回のテーマは応援歌。

『わたしが歌う、わたしに向けた』、そんな応援歌です。
ちょっと暗い。でも明るい。
だからフレー!フレー!🎉って感じではないんだけど。笑
なんでこのテーマにしたかはソロイベでお話しますね。忘れたらめんご

ど直球でばか正直なわたしらしく歌わせていただきました。

そう!
今回、初めてドラムの収録やTDにも立ち会わせていただいたんです。
曲が出来上がる過程や、音がかけ算になっていくところを間近で見て、
うまく言葉にできないけれど、
曲って歌だけじゃなくて、
こうして音がたくさんたくさん重なってできてて、
どれが欠けてもだめなんだなって心から思いました!

この曲はきっと、歌うときの心持ちで全然違う歌になると思います。
ライブで歌うときはどんな曲になるだろう。
どんな気持ちで、どんな顔で、どんな声で歌ってるかな。
楽しみです!!

聞いてくれた一人一人のどこかに、ぽっと残るような曲になりますように。*8

青山吉能の、青山吉能による、青山吉能のための応援歌。「THE 青山吉能」という楽曲です。より具体的には「全員に共感してもらえなくていいから七割自分向けに、その先で何かしら共感してくれた人への応援歌になるといいな」というオーダーでした。

ちなみにソロイベ青森公演は最も遠い会場で、当日は大雪だったこともあり、現地に行けなかったファンのためにこの曲だけ動画撮影・アップロード可能という措置がとられました。YouTubeに観客が撮影したライブ映像が上がっています。

未来はいつだって無限の解放区。可能性に挑戦し続ける青山吉能さんを応援しています。


M7. minority emotions / 永野愛

作詞・作曲・編曲:やしきん

永野愛理×やしきんによる桜ソング第二段。テーマは秋に咲く季節外れの桜。「秋に桜が咲いてもいいじゃないか、人と違ってもいい、自分らしく強く負けないで頑張ろうという応援ソング」というオーダーでした。

あなたならどうやって笑うかな

あなたならどうやって泣くのかな

オレンジの中にひとつだけ光る

鮮やかさに目が離せない

桜ならどうやって歌うかな

桜ならどうやって咲くのかな

自分らしさから 生まれた景色を

信じて 感じて 愛して

それでいいんだよ

この歌詞がまさに永野愛理さんの優しさ、そして自身の個性を信じて進んでいく決意を表していると思います。音楽面でも、切ないピアノの音色から始まり、次第に盛り上がっていくバンドサウンド、そして2サビに行かず間奏を経て落ちサビに至る構成はエモーショナルとしか言いようがありません。願わくば、あと夏と冬の桜ソングを制作して永野愛理×やしきんの四季を完成させていただきたいものです。


M8. あのね / 奥野香耶

共作詞:anemone* / 古屋真、作曲・編曲:重永亮介

奥野香耶さんのソロイベ2018は、奥野さんが「声優・カヤ」を演じ、観客が「先輩」役となるドラマ形式で行われました。昼の部でカヤと先輩は結ばれ、終演後にはカヤからのラブラブ電話風ボイスメッセージが参加者に届くという仕掛けもあり、昼の部を終えたオタクは全員ガチ恋に。しかし夜の部では、声優としての自分ではなく素の自分を見て欲しいカヤは先輩に「イベントには来ないでほしい」と告げるも、先輩は我慢できずに行ってしまい……。終演後、参加者に届いたカヤからのメールを開いたガチ恋オタクは全員息を引き取ったそうです。

そんなソロイベで歌われた曲ということもあり、1番と2番で大きく変わる二面性を持った楽曲になっています。古屋氏の言によれば奥野さん提案のコンセプトは「“些細なすれ違い”“言いたいけど言えない”を歌にしたい」だったそうです。出会いと別れを歌い分ける奥野さんの表現力が素晴らしい。どちらが本当の奥野香耶さんなのか、どっちもなのか。ソロイベの物語はどこまでがフィクションでどこまでが本心なのか……。考えれば考えるほど深みの出る1曲です。

重永さんは、中島愛さんの、空色ラブレターや、天使になりたい、今回昼公演で歌ったShining onも好きなので、もう絶対お願いしたい〜!と思いました。


そして、私、中でも「white heart rhythm」が1番好きで、
女の子の繊細な、可愛いけど、もどかしい気持ちを表現していただくには重永さんと古屋さんがぴったりだ…!と思いました。
そこに今回、anemone*さんも加わっていただき、「あのね」が完成致しました。

 
あぁいう系の曲調大好きなんだよ〜〜
ミスチルの幸せのカテゴリーとか、椿屋四重奏の小春日和、的な。


あのねは、一曲の中で季節が移り変わっていきます。
その中で変わっていく2人の心情が切ない..。


新幹線に乗り、過ぎて行く景色を眺めながら聴きたくなる曲になったらいいなと思います。*9


M9. 狐草子 / 田中美海

作詞/作・編曲:ゆうゆ

私は「狐草子」という曲です!
作詞、作曲は中学の時から楽曲を聴いていて大好きだったゆうゆさんにお願いしました!
私の拙い言葉を上手く掬いとってくださって
めちゃくちゃかっこいい和ロックに仕上がりました〜〜!
なかなかに新鮮なのではないでしょうか・・・!
狐の悲しい哀しい恋模様を描いております。*10

ボカロ曲チックな和アニソン。まさに千本桜とかで育ってきた世代ですからね。田中美海さんの歌声とよくマッチしています。打ち合わせでは「“和風”“悲恋系”といったワードが感じられる曲で是非」というオーダーがあったそうで、ゆうゆ氏曰く「凛として力強い田中さんの一面と、僕自身の持ち合わせている好きなメロディの形やケモノっぽい要素を真っ向からぶつけて生まれた意欲作」。


M10. 七つの海のコンサート / 山下七海

作詞:こだまさおり、作曲:田中秀和MONACA

Guitar:堀崎翔、Programming:田中秀和MONACA

山下七海さんからのリクエストは「海のイメージで」。それに対し、田中秀和氏はさまざまな海に思いを巡らせた挙句、ふと「海」が名前の一文字であるという自明の理に立ち戻り、「山下七海のキャラソンを作ろう」という着想に至ったとのことです。作曲に際しては「斜に構えない、小手先のギミックに頼らない、しっかりと地に足の着いた、誠実なメロディーを書く」ことを心掛けたそうで、「山下さんのキャラクターと声の魅力を生かす方法として、それが最善策であると確信していた」とのこと。

こだまさおり氏は作詞期間中に海の見えるホテルに滞在し、「太陽を映してキラキラまぶしい水面を見ながら、そこにいる山下さんをずっと思い浮かべ」、かつてイルカと泳いだことがある*11山下七海さんの姿からイメージを膨らませて書かれたそうです。

余談ですが、山形でのソロイベにはゲストとして田中秀和氏とDeNAの岡村直哉氏*12を招き、ライブハウス内で山下七海さんが手料理(そば米汁とスタミナ豚キムチ厚揚げ丼)を振る舞うという謎の企画が行われました。


M11. GloriA / 吉岡茉祐

作詞:吉岡茉祐、作曲:渡辺翔 、編曲:オダクラユウ

Guitar, Bass, Programming:オダクラユウ

Drums:山内“masshoi”優

作曲は、な、、、なんと、、、!

渡辺翔さん!!!!!

そして作詞は、今年も吉岡がやらせていただきました。

私の歌詞が、渡辺翔さんの曲に乗るなんて…

oath signだよ?!だってアタシのヒーローだよ?!コネクトだよ?!?!

死ねる。

今回は超絶カッコいいロックに挑戦しました。

LiSAっ子の吉岡茉祐さん念願の渡辺翔氏からの楽曲提供。跳びポが最高に気持ちいいゴリゴリのロック。人類はGloriAで跳ぶために二足歩行能力を獲得したというのが私の持論です。Dメロの「BREAK」「BEAT」「SHOUT」は力一杯叫びましょう。

吉岡さんから渡辺氏へのリクエストは「ファンの方々と一緒に盛り上がれるかっこいいRocK曲」。作詞は前作に続き吉岡茉祐さん自身で、「渡辺さんの素敵なメロディーと曲の雰囲気を最大限に生かし、且つ『自分が好きなジャンル、だけどまだ挑戦したことのない曲』である、最強のロックをチョイスさせていただきました」と語っています。


M12. HELP ME!みゅーちゃん! / 高木美佑

作詞・作曲:桃井はるこ

とにかくライブでみんなで一緒に楽しめるような
聴いたら思わず笑顔になっちゃうような

そんな、高まりソングが歌いたくて、お願いをしました!!!

 

憧れの桃井はるこさんに、桃井さん楽曲だーっ↑↑↑ってなるような素敵な曲を作っていただき、

歌詞や音の中には、私らしさや私の好きなものをぎっしり詰め込んでいただけるだなんて…!
( ^ω^ )


本当に本当に夢のようなお話ですよっ!!!

私は幸せ者です。ありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。*13

1996年生まれなのに2000年代のI'veとモモーイとその他エロゲソングに造詣が深い高木美佑さん、何者?

テーマは「とにかくライブでみんなとひとつになりたい!」。モモーイワールド全開のアキバ系ソングとなっています。コール&レスポンスが楽しい。その上でストーリー性もあり、歌詞を高木美佑さん本人の姿勢と重ね合わせるとグッと来るものがあります。パンフレットの桃井さんからみゅーちゃんへのメッセージ文もとても温かく、運命の導きを感じるコラボレーションです。


M13. わたしの樹 / 青山吉能

作詞:只野菜摘、作曲:40mP

Piano:事務員G、Guitar:[TEST]、Other Instruments&Programming:40mP

とてもこだわりました。
歌詞は只野菜摘さんに、話し合いの末第5稿くらいまで書いていただいたり、
40mPさんとも直接打ち合わせをしたり、ディレクションもしていただいたり…、
(40さんにお会いするなんてほんともう激アツ案件よ生きててよかった)
(ジェンガとかScrap&Buildとか妄想スケッチとかシリョクケンサとか世代過ぎて)
(ちなみに、WUGの1次審査はドレミファロンドを歌ったやつを送ったという豆知識。おさるさんのローンド!)

神と神との邂逅を果たした、神山吉能のおうたでございます。*14

東日本大震災の復興支援を掲げたプロジェクトであるWake Up, Girls!で声優デビューし、熊本在住というハンデを背負いながら活動を続け、ようやく念願の上京を果たした直後に熊本が大地震に襲われるという数奇な運命を背負った青山吉能さん。そんな彼女が故郷を想って歌った曲です。この曲が初披露された2017年のソロイベでは、熊本地震の日から始まり、自身の半生を振り返る一人芝居を演じました。

WUGのファイナルツアーでは、念願の熊本公演を実現。青山さんは、ワグナーに宛てた手紙を読み上げてくれました。「私はみんなが好きになってくれたこの街が、生まれ育ったこの街が……大嫌いでした」と。以下の記事に手紙の全文が掲載されているのでぜひご一読ください。

手紙の後、背景に熊本の映像を背負いながら歌った「わたしの樹」。途中、感極まって歌に詰まったとき、客席から少しずつ水色の光が灯り静かに背中を押した光景はとても美しかった。そしてラスサビはメンバー7人全員で合唱。熊本で聴いたこの曲を、私は生涯忘れることはないでしょう。

そんな青山吉能さんは現在、熊本県製作のアニメ「なつなぐ!」に出演しています。故郷に錦、飾ってますね。


M14. 桜色クレッシェンド / 永野愛

作詞・作曲・編曲:やしきん

完全神曲

やしきんさんに細かくお伝えしたのですが、
私の理想通りの最高の曲が出来上がりました。°(°`ω´ °)°。
早くフルで聞いていただきたい、
これからの季節にぴったりの曲なんです。
ピアノも桜のひらひら感が素敵ですよね…!
春っていろんな顔を持ってる季節だなって思っていて、
いろいろあるからこそ魅力的な季節で、
桜って綺麗だからこそ儚くて、
その中で頑張って行く背中を少しでも押せるような
そんな思いを込めた曲です。
応援ソングになったらいいなって…。
全力で背中を押すような曲じゃなくて、
一緒に寄り添って歩んで行こうっていう
そんな応援ソングとして聞いてもらえたらなって。
1人でも多くの人に届くといいなっ!
まだ聞いてない方は、是非聞いて見てくださいねっ。*15

今年は雨と桜をイメージしてステージを作る事を意識しました。
何故雨なのかというと、
春はすごく爽やかで桜が咲いて華やかなイメージだけれども、
卒業、別れ、悩みなど逆の一面もあるのが
春の魅力だなと思っていて、それを出したいなって!
桜って満開に綺麗に咲いているのもいいけど、
雨に濡れている桜も儚くて魅力的だなって。
そんな春を全力で応援というより、
そっと優しく背中を押せるようなライブにしたいなって思ったんです。

その想いを乗せて作っていただいたのが、

『桜色クレッシェンド』*16

やしきん氏は「永野さんは明確なイメージを持ったプロデューサーでした」と語り、永野さんが上記のような世界観や「バンドサウンドを基盤にピアノを入れた切なくも前向きな応援ソング」と音楽面でも明確かつ簡潔なイメージをノートに記して打ち合わせの場に臨んでいたことを明かしています。

桜色クレッシェンドでは雨や別れの春、minority emotoionsでは秋に咲く桜と、ただ美しいだけの桜ではない姿を許容して歌にする永野愛理さんの優しさ。僕は彼女のそういう部分に惹かれているのだと思います。

ちなみに、桜色クレッシェンドとminority emotionsは、WUGファイナルツアー千秋楽の仙台公演に組み込まれた永野さんの企画パートで歌われたため、全メンバーのソロ曲の中で唯一、公式のライブ映像が残って円盤化されています。そこでも、ツアー千秋楽という舞台で自分に与えられた時間を、彼女は「WUGの聖地・仙台」への感謝を伝える場として使ってくれました。まだブルーレイをお持ちでない皆様も、桜のように美しいその姿を、ぜひご覧いただければと思います。

 

M15. sweet sweet place / 吉岡茉祐

作詞:吉岡茉祐、作曲:渡辺翔 、編曲:オダクラユウ

今回初音源化された1曲。「ソロ曲は毎年1人1曲」という慣例*17を破り、2018年のソロイベ福島公演でサプライズ披露された吉岡茉祐さんの2曲目。GloriAの制作に向けて渡辺氏から提案されたデモ音源の中で、吉岡さんがどうしてもこれを没にするのは勿体無いとお願いしてもう1曲作ることになったそうです。歌詞はソロイベ来場者特典の絵本(作・吉岡茉祐)に記載されていました。

新曲、sweet sweet place の披露!

この曲も、渡辺翔さんに作曲していただき、オダクラユウさんに編曲をお願いしました。

作詞は吉岡茉祐

何かの縁で繋がり、訪れた地が、本当のふるさとじゃなくても、また帰ってきたいと思える場所になっていたり…

楽しかったライブを思い返して、またライブに来たいと思ってもらえるなら、どんなに嬉しいだろうかと、考えながらかきました。

このまま歌わなくなるのは勿体無さすぎるくらい、好きな曲になったので…

みんなに聞いてほしい…

そして、いつかまた歌える日が来ることを信じて…。*18

その後、わぐらぶファンミーティングやファイナルツアー大阪公演でも歌われたため、ワグナーの多くは「聴いたことあるけど音源が無い」という状態に置かれていました。こうしていつでも聴けるようになったことは本当にありがたいです。

サビの最後の歌詞「おかえり」はみんなで声を合わせるのですが、吉岡さんの地元・大阪で叫ぶ「おかえり」は格別のものがありました。と言っても、これは単なる故郷への歌ではなく、WUGにおける「HOME」の概念に通じるものだと個人的には思っています。

 

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このように、ソロアーティストデビューしていないにもかかわらずセルフプロデュースの過程を覗き見ることができ、またクリエイターのアプローチを伺い知ることができたWUGのソロイベは声優オタクとしても楽曲オタクとしても最高に楽しいものでした。またイベント自体も7人の個性に溢れており、2018年は東北6県を舞台に開催するなど、数あるWUGのイベントの中でも特筆すべき魅力的な企画でした。

 

いまWake Up, Girls!は解散し、7人はそれぞれの道を歩みだしています。これから各々の夢に向かう中で、自分で世界観を組み立て生み出したこれらのソロ曲が、各人にとっての一つの指標になっていくのではないでしょうか。

いつか7人それぞれが辿り着いた舞台で、再びこれらの楽曲が歌われる日が来ることを期待しています。

*1:パンフレット付録CDとは曲順が異なる。配信アルバムはKADODE大阪公演での歌唱順

*2:こんばんは! | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*3:雨 迷 夢 私 @かやたん | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*4:第1回:寒いなあ((((;-Д-))))ダビ。。ジョブ? | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*5:「香~耶~ええわ~」と聴こえる説がある

*6:秋田ありがとう!!!(虎>ω<)美海 | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*7:now is the time(み´μ`ゆ) | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*8:今週の総括・*・:≡( ε:)よぴ188。 | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*9:@カヤ | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*10:こんこんこーーん(虎>ω<)美海 | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*11:DVD「声優ゆめ日記」に収録

*12:ハッカドール」宣伝担当

*13:HELP ME!みゅーちゃん!(み´μ`ゆ) | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*14:今週の総括・*・:≡( ε:)よぴ140。 | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*15:春っていいよね!あいり | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*16:さくら、エスプレッソ。あいり | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

*17:といっても2017、18の2年しか無いが

*18:三月は毎年ドタバタしてます@まゆ | Wake Up, Girls!オフィシャルブログ Powered by Ameba

2019年まとめ

晦日にもかかわらず青春18で東へ向かっていて暇なので、適当に今年を振り返ってみます。書き初めの今は菊川駅手前です。

 

1月

イベ初めは「Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME -~ PART Ⅲ KADODE ~ 熊本公演」。ついに始まったファイナルツアー第三部。青山吉能さんが故郷で歌う「わたしの樹」で、感極まって歌詞が飛んでしまったとき、会場全体で自然発生的に水色の光を灯して一緒に歌った時間が感動的でした。

 

続いては怒濤の大阪3日間5公演。僕がWUGにハマった瞬間であるANIMAX MUSIX 2017 OSAKAと同じ僕フロ衣装と少女交響曲衣装を久しぶりに見られたのがよかった。

 

そのアニマ大阪ですが、今年はRun Girls, Run!のオリジナル衣装制作クラウドファンディングの出資者として参加。リターンは囲みチェキ1枚とショーケースイベントのTシャツ(既に持ってる)と中々にショボかったのですが、あの衣装を見る度に「俺の金で作った」とマウント取れるので良しとします。

 

1月ラストはKADODE長野公演。雪の中の物販を終えて善光寺にお参りしたのが長野感あってよかった。ホクト文化ホールなので信濃グランセローズのTシャツ買いました。

みゅーちゃんのDJでGlossy World流れたとき何の曲か理解が追い付かず、終わってから思い出して絶叫。このホールにはいつかRun Girls, Run!厚木那奈美さんの凱旋公演として戻ってきたいですね。

 

2月

最初で最後のわぐりすらん(i☆Ris&Wake Up, Girls!&Run Girls, Run! バレンタインLive 2019)。昼の部は3列目ドセンでひたすら跳んで楽しい記憶しかない。それが夜になると一転して姉妹による送別会ムードに。特にi☆Risは全員が緑の衣装で登場し、「Happy New World☆」では歌詞の「君に」を「WUGに」に変えて歌うニクい演出。最後の挨拶ではメンバー一人一人からWUGちゃんへの感謝が語られ、タイムキープに命を懸ける男・鷲崎健さんが司会業を放棄してステージ袖で涙ぐむという貴重な光景がありました。本当に素晴らしいイベントで、WUG単独を除けば今年のベストに数えられる時間でした。

 

KADODE徳島公演はすだちくんとのコラボで「千と二百の物語」を7人で歌ったのが良かったですね。ワグナーになる前におへんらーになった人間なので。山下七海さん凱旋公演ということで、全体的にいつもよりユルい雰囲気だった気がします。昼は海鮮、夜は阿波尾鶏を爆食いしたのも楽しかった。

 

続く愛知公演は、ラストスパートに向けて大きなターニングポイントとなったライブでした。Wake Up, Girls!最後の新曲となる「さようならのパレード」が2日目に初披露されると、それまでとはライブの空気が一変。客席の全員が号泣していました。僕はもう棒を振ることも涙を拭うこともできず、ただ目と鼻から汁を垂れ流しながら呆然と立ち尽くすしかなかった。その後のBeyond the Bottomはメンバーのパフォーマンスがさらに鬼気迫るものになり、吉岡茉祐さんのソロが異常な領域に。“一周回って”迎えたタチアガレ!では、オタクのコールの声量がこれまでの公演とは明らかに違うデカさになりました。さようならのパレードによって「いよいよ終わるんだ」という実感を演者・オタクが共有した結果だったと思います。

一方でバレンタイン付近ということもあり、企画コーナーではメンバーからチョコの配布が。僕は愛理オタクで自然縦連した結果、推しからほぼ手渡し(軽く投げてはいる)でチョコを貰うという人生最高のバレンタインになりました。

 

そしてツアーファイナル、仙台公演。映像化されているので多くは語りませんが、一言で表すなら「到達」でした。ファイナルの中のファイナル。12会場、33公演目の最後のWアンコール7 Girls Warではメンバー全員がはしゃぎ回り、オタクは全員(まるで十数年前の声優現場のように)跳び回り、最高の大団円を迎えました。愛知がアレだった上、2日目昼公演のMCでは山下七海さん、田中美海さんがWUGを惜しむコメントをしてまたボロ泣きしたので、最後はどれだけ泣かされるのかと覚悟したのですが、終わってみれば終演後の第一声は「あー、楽しかった!!!!!!!」でした。愛知で予行演習したお陰で、さようならのパレードも涙ボロボロ流しつつ笑顔で見送れるようになりました。ツアーを100%楽しんでやりきったので、SSAを真の意味で「エクストラステージ」として捉えることができました。

 

3月

SSAについては過去記事参照。思い残すことはもう何もありません。

Wake Up, Girls!FINAL LIVE ~想い出のパレード~ - 湖底

 

ちなみにSSA翌日は仙台に行きました。3月10日の解散後初となる永野愛理さん単独イベント(温泉むすめ)は参加できず、ホムラジオールスターから推しの第二章に合流。

 

4月

SSPトークイベント、推しの出演コンテンツがこれからも続いていくことに安堵。

急にライブ行かなくなって身体が疼いたのでニコニコ超会議アニサマワールドに緊急参戦しました。

 

5月

日比谷公園での「バイキングパーク」で何故か声優トークショーがあり、永野愛理さん山下七海さんほかが出演したので参加。この手のグルメイベントは結局大して食えないものと思っていたのですが、3000円で実質食べ放題みたいな感じで声優抜きでも普通に大満足のイベントでした。空き時間にオタクと酒飲みながら野球中継見たのも楽しかった。来年もやってほしいイベントです。

 

鈴木このみさんのツアー名古屋から特急しなのと新幹線、バスを乗り継ぎ向かったのは草津温泉。温泉むすめイベントに参加するのは初めてでしたが、推しに釣られてオタクと温泉旅行するのはめちゃくちゃQOLが高くなるので最高ですね。

永野愛理さんの死ぬほど可愛い動画置いておきます。吉岡茉祐さんありがとう。

 

ガーリー・エアフォースのイベント(竹芝)から鈴木このみさんのツアーファイナル(水道橋)を回しましたが、Break the Blue!!を聴いたところで退場となり、今後もう二度と聴けないであろうColorful☆Wingは回収できませんでした。

 

6月

12月のWUG盛岡公演に出演してくださったイーハトーヴシンガーズの定期公演のため、再び岩手へ。「言の葉 青葉」の歌唱が予告されていましたが、サプライズで「TUNAGO」も披露され、本当に来てよかったと思いました。解散してもなお、東北の地で東北の人々によってWUGが歌い継がれていることは、Wake Up, Girls!が真のご当地ユニットだったことの証と言えるでしょう。

 

岩手翌日は池袋でラジオアニメージュイベント。盛岡で一緒に飲んでたオタクも来るはずだったのが泥酔してジャーしてました。ラジオアニメージュ初参加だったのですが、永野愛理さんがWUGでは見せない気持ち悪いオタクの顔してて最高でした。推しの新たな一面を発見できた。

 

秋葉原MOGRAで行われた「永野愛理と河野万里奈のベースボールサミット」は、アニソングランプリのオタクとして歩んできた人生とワグナーとしての人生が交錯した瞬間でした。スタンディングでのトークイベントはなかなかしんどかったですが。またこの二人の共演が見たいですね。

 

Stray Sheep Paradiseの朗読劇は永野愛理さん演じるルクルがフィーチャーされていてよかった。本当にハマり役なので続いていってほしいコンテンツ。

 

7月

舞台「脳漿炸裂ガール」。実質黒幕で、これまでとは全く違う永野愛理さんの演技に心打たれました。佐々木舞香さんとの百合では佐々木さんの手つきがガチでエロかった。出演者皆さんが個性光る演技をしていて面白い作品でした。

 

キビタキビオの野球観戦プロフェッショナル」はゲストの今浪隆博さんのお話が面白すぎた(ネットには書けない)。永野愛理さんはキビタさんのトークを受けてゲストに話を振ったりと、「アシスタントMC」の役割をしっかりこなしていたのもよかったです。

 

8月

Run Girls, Run! 2nd Anniversary LIVE 1.2.3ジャンプ!!!」。昼は後ろで、夜は最前で楽しませてもらいました。ランガちゃんについては京都追加公演がめちゃくちゃ良かったので後述します。

 

Stray Sheep Paradise再演。初演時よりやや詰め込みすぎでアドリブパートが無くなったのは残念でしたが、フレームメイドによる演出がパワーアップしていて舞台なのにアニメのような不思議な世界観でした。

 

この月から初回は参加できなかった「月刊永野愛理」に通い始める。毎月推しと会える場があるというのは本当に幸せで、今年はこのイベントに救われました。永野愛理という人物を毎月テーマごとに深掘りして、知れば知るほどどんどん好きになっていく。

 

アニサマは鈴木さんがいる初日のみ参加。アニメを見ていないので年々わかる曲が減っていくのが辛い。HTT警戒でCome with Me!!装備用意してたのに3日目でした。泣きアニメ。

 

9月

永野愛理と楽しめるプレミアム観戦ツアー」。令和以降のベストイベント。奇跡的に定員10人のイーグルスタワー1階席を確保でき、推しと同室で野球観戦するという夢のような時間を過ごせました。何より、5年間WUGが続けてきたコラボを個人の力で繋げてくれたことが本当に嬉しかったです。試合も勝てて言うことなし!唯一、雨で阿部コーチからのノックが中止になってしまったのでぜひ来年リベンジを。

笑顔をありがとう | 永野愛理オフィシャルブログ「桜色日記」Powered by Ameba

 

「温泉むすめ 飯坂温泉トークショー」2週連続の東北遠征。推し不在にもかかわらず最前ドセンを引いてしまう。飯坂温泉の真尋ちゃん愛がすごすぎる。熱湯スタンプラリー回りきれなかったのでまた訪れたいですね。

 

京まふで3/8以来となる青山吉能さんを拝見。

 

10月

「ハチナイファン感謝デー パ・リーグ6球団コラボVer.」。CS2ndステージのライブビューイングという事で、楽天の進出を信じてチケを取ったものの1stステージ敗退……。イベント自体は森本稀哲さんの生解説もあってすごく楽しかったです。松嵜麗さん、立花理香さん、ご結婚おめでとうございます。

 

厚木那奈美さんバースデーイベントはランガの推しという事もあり、気合いを入れて参加。ドレスコードは「パーティー」でしたが、スーツ姿のオタクが会場を埋め尽くす様子は完全に就活セミナーでした。ライブではリクエストした「イェイ!イェイ!イェイ!」を歌ってくれて嬉しかった。

 

仙台アニメフェスは地方フェスならではの運営のバタバタ感もありつつ、結構豪華なラインナップをのんびりと眺められる良いイベントでした。永野愛理さんの司会姿も板についてきましたね。田中美海さんと高木美佑さんにも会えて、これで3/8後の7人全員に会えました。ランガはShare the lightとキラリスト・ジュエリスト初披露に加え、カケル×カケルとタチアガレ!という仙台ゆかりの曲を歌ってくれてめちゃくちゃ良かった。あと声優バスケを初めて見たのですが、予想以上に白熱したプレーで楽しめました。何故声優がバスケしているのかはわかりませんが……。

 

ANIMAX MUSIX 2019 KOBEは初日のみ参加。ランガちゃんのパフォーマンスは1月の大阪と比べても格段にレベルアップしていて、フェスの大舞台に全く見劣りしなくなりましたね。来年はもっと大きなステージに立って貰いたいです。全体的にセトリが10年くらい前の曲多めで老害オタクとしては有り難かった。今年のフェス系ライブでは一番楽しかったです。

 

11月

TRUEさんの歌を聴くために滋賀に生まれて初めて比叡山延暦寺に登りました。あの事件以来初めて生で響け!ユーフォニアムの曲を聴き、自然と涙が。高校生による演奏もリハで何度も失敗していたところが本番で成功していたりして、心温まるライブでした。

 

舞台「ナナステ」。永野愛理さんは1000年生きた「ばあや」役と、これまた新境地。歴史物で難しい台詞回しも多かったけど、見事に演じきっていました。新たな舞台に出る度に演技幅の広がりを実感できるので、オタクとしては嬉しいですね。

 

Run Girls, Run! 2nd Anniversary LIVE 1.2.3ジャンプ!!!in京都 追加公演」。追加公演と銘打っていますが、この間に新曲3曲が増えており、実質2.5周年ライブと言っていい内容でした。アニメタイアップ曲のShare the light、プリチャン主題歌のキラリスト・ジュエリスト、石濱翔季節シリーズのスノウ・グライダーと、ランガが持つ音楽性を三方それぞれに拡大する楽曲が加わったことでライブは一層ボリューミーになり、また3人のパフォーマンスも楽曲に負けないクオリティで、1stツアーや8月の初演と比べてもアーティストとして大きく進化したと思います。ランガへのモチベがかなり高くなりました。

 

12月

「京Premium Live 2019」には2日間参戦。ただ初日は夜から仕事だったので、なんとかランガまで見てから脱出しました。出番があと一つ遅かったら完全に間に合わなかったので助かりました。久しぶりに相坂優歌さんを見ましたが、活動休止期間を挟んでもパフォーマンスは衰えておらず、バケモン揃いのアルバム曲も聴けて大満足でした。

2日目はランガの接近、温泉むすめトークショーから回して参加。鈴木このみASCA、TRUEは強かった。京プレは1アーティストあたり4~5曲あってA面曲以外も歌ってくれるので、よりアーティストの魅力を引き出せる良いライブですね。

 

鈴木このみアジアツアー仙台公演は、WUGの聖地MACANAでの開催ということで参加。アニメの印象よりも広くて快適な箱でした。このとき開演直前にチケットを無くす(会場前で落としたとしか考えられない)という過去最大のやらかしが発生したのですが、FCチケットなので運営側で購入者と番号の確認が取れ、一旦当日券買って入って終演後に当該チケットが使われていなければ返金という神対応を取っていただけました。一生鈴木このみファンクラブに着いていきます。

 

続いては鈴木このみアジアツアー北海道公演。ツアーファイナルでしたが、令和暫定ベストライブでした。周りが身内だらけというのもありましたが、とにかく楽しかった。演者やバンドメンバーもいつも以上にノリノリで、それぞれのボルテージが相互に高めあって最高に沸きました。やっぱこれがライブの醍醐味だなぁ。観光もラーメンや寿司、海鮮、ジンギスカンを食べまくって満喫。

 

今年の永野愛理さんイベ納めはStray Sheep Paradise才能祭と翌日の月刊永野愛理からのオールナイト野球観戦プロフェッショナル。才能祭ではラジオ「超ルクルの部屋」公開録音でMC力を遺憾なく発揮する姿やルクルとして朗読を演じる姿を拝見し、月刊永野ではクリスマスパーティー&新年会でゲームを楽しみ、観プロでは朝まで野球三昧。永野愛理さんの魅力を凝縮したようなイベント尽くしで楽しかったです。

 

総括

今年はWake Up, Girls!の解散という出来事がありました。WUGとの出会いは本当に人生を一変させてくれて、たくさんの人と出会い、東北へ足を運ぶきっかけを作ってくれました。何度も言っているように、WUGへの後悔は微塵もありません。やり尽くして遊び尽くしました。ただ、最後の1年間に異常な振幅で感情を揺さぶられ続けた結果、僕の頭はすっかり壊れてしまいました。3月以来、どんな嬉しいことも悲しいこともWUGで味わった感情の振れ幅の中に収まってしまって、どこか心が上の空のような気がします。もう二度とあんな強度と頻度で心が動かされることは無いでしょうし、一生WUGの想い出に囚われ続けることでしょう。上手に忘れるって難しい。

 

そして4月からは個人で戦う永野愛理さんを応援してこられて本当に幸せでした。WUGの解散後はどうなることかと思ったけど、自分の個性を生かしてどんどん挑戦を続ける姿に勇気付けられています。月刊永野や楽天ラボナイターでは何よりファンを楽しませることを第一に考えてくれて、オタク冥利に尽きます。舞台出演を重ね、役者としても大きな成長を実感しました。来年は念願のバースデーイベントやアニメ「球詠」もあり、ますます活躍の場が広がることを願っています。

 

さて、ここまで主なイベントをピックアップして振り返ってきましたが、相変わらずイベント行きすぎだろ。今年はWUGの解散もありイベ減という目標は一応達成できたのですが、157→116と思ったほどは減りませんでした……。永野愛理さんのイベントが予想外に多かったという嬉しい誤算によるものなのですが、このペースではいつまで経っても貯金できないので来年はもう少し考えないといけませんね……。


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とはいえ、永野愛理さん、Run Girls, Run!さん、鈴木このみさんという三本柱は来年も変わりそうにありません。これ以上推しを増やすことなく、無理のない範囲で来年もオタクを続けていきたいと思います。目標は「黒字」です。

 

と、ここまで書いたところで多摩センター駅に着きました。間もなく今年最後のイベント「鈴木このみ スペシャルライブ!in サンリオピューロランド ~世界一早いCOUNTDOWN~」です。2019年ラスト、カチ上げて行きましょう!

 

1年間お世話になった皆様ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

それでは、よいお年を。

点と点とを結んだ場所へ

この記事は「Wake Up, Girls!Advent Calendar 2019」17日目の記事です*1

前日の記事はほうすんさんの「これから、声優ユニットWake Up, Girls!の7人に出会う人へ」、翌日はゴミ箱(草ブレード(酒ブレード))さんの「女性声優と自動化」です。

 

ちなみに去年は解散発表で書くタイミングを逃した最後のWUGナイターの想い出について書きました。


さて、今年は何を書こうか。永野愛理ナイターの感想……はWUGじゃないしなぁ。最後の4曲の感想は別の人も書いてるし、そもそも楽曲の感想はSSAのレポで全部書き尽くしてるし。などと色々考えた結果、去年から何度も東北に行って聖地巡礼してるのにちゃんと記録してなかったことに気付いたので、その話を書くことにします。

 

Wake Up, Girls!のアニメ(旧章)と声優ユニットWUGに共通する特徴として、作品内で東日本大震災の被災地を直接的に描写しているということがあります。このブログでも過去何度か言及しているように、それは僕がWUGにハマった大きなきっかけの一つでした。災害をエンタメとして消費することに若干の罪悪感を感じつつ、でもこの作品・ユニットと出会わなければこうして東北に何度も通うことは無かったと思っています。

 

という訳で、今回はWUG作品に登場する被災地の最近の様子を紹介します。まずはアニメ1期9話に登場した宮城県気仙沼市から。訪問したのは放送前の2013年3月と、2018年12月のHOMEツアー岩手公演前日。

f:id:koteijing:20191218103804j:plainf:id:koteijing:20191218103819j:plain劇中では菊間夏夜の親戚が経営する設定で、WUGの合宿地になった旅館「大鍋屋」。右側の本館は区画整理事業のため2016年11月で営業終了し、かさ上げした地盤の上に建て替えられ、2019年に再オープンしました。

f:id:koteijing:20191218104626j:plain2013年3月撮影。まだあちこちに流された家の基礎が残っていました。左奥が大鍋屋本館。

f:id:koteijing:20191218104719j:plain現在は区画整理が進み、新たな街が生まれようとしています。

 

f:id:koteijing:20191218105857j:plainf:id:koteijing:20191218105850j:plain大鍋屋には今もWUGコーナーが設けられており、新しい本館には「菊間」という名の客室が作られました。今度はそこに泊まりに行きたいですね。

 

f:id:koteijing:20191218105205j:plain気仙沼港には商業施設「ムカエル」が2018年11月に開業しています。 

f:id:koteijing:20191218105357j:plainf:id:koteijing:20191218105409j:plainそう、ここは9話で真夢と佳乃が語り合った場所。

f:id:koteijing:20191218105609j:plainf:id:koteijing:20191218105620j:plainあのベンチは無くなってしまいましたが、5年前は瓦礫と空き地だらけだった場所に、新たなにぎわいが生まれています。

 

 

f:id:koteijing:20191219025437j:plainどんどん姿を変えていく気仙沼の街ですが、WUGの足跡は今もしっかりと残っています。


続いては、「TUNAGO」のMVロケ地の現在を。MV撮影は2017年6月ごろと思われます。

(MVのフルVer.が無料公開されたのありがたい)

 

石巻には2018年3月の永野愛理さんソロイベントの時と、2019年10月の仙台アニメフェス翌日に訪問しました。

f:id:koteijing:20191219033612j:plainf:id:koteijing:20191219035357j:plainf:id:koteijing:20191219035638j:plain日和山公園から見下ろす旧北上川河口。上からMV、2018年3月、2019年10月の順です。最後は訪問が日没後になってしまいました。川沿いで建設が進む巨大な施設は排水ポンプ場。その奥には新しい橋が架かる予定で、橋脚が写っています。

 

f:id:koteijing:20191219040525j:plainf:id:koteijing:20191219040538j:plainf:id:koteijing:20191219040550j:plain吉岡茉祐さんが歩いた石巻市南浜地区。この一帯は復興祈念公園になります。

 

f:id:koteijing:20191219040848j:plain図の「市民活動拠点」の辺りがMVの撮影地です。道は残るようですが、工事が進むと雰囲気は変わるでしょうね。どんな公園になるのか楽しみです。

 

続いては仙台空港の近く、名取市北釜地区。訪問は2018年3月と2019年12月です。

f:id:koteijing:20191221040726j:plainf:id:koteijing:20191219041710j:plainf:id:koteijing:20191219041959j:plainご覧の通り、ほとんど変わっていません。

f:id:koteijing:20191219042545j:plainf:id:koteijing:20191219042558j:plainしかし付近では防災林の造成工事が始まっています。いずれ震災前のように木々が生い茂る場所になっていくことでしょう。

 

f:id:koteijing:20191219042855j:plainすぐ近くには震災遺構として残されている民家もあります。仙台空港から徒歩数分の場所なので、飛行機遠征の際にはぜひ訪れてみてください。

 

普通のアニメ聖地の場合、オタクとしては劇中の姿をいつまでも留めていてくれることが何より喜ばしいことだと思います。でもWUGで描かれた被災地については、訪れる度に少しずつ様子が変わっていることで、復興の歩みを感じられることが嬉しい。

 

HOMEツアー千秋楽の仙台公演で、以下のようなやり取りがありました。

永野:これからも皆さん、仙台に訪れて聖地巡礼してくれたら私はすごく嬉しいです。よろしくお願いします!
吉岡:聖地は消えないからね。
永野:そう、ずっと聖地だから。
吉岡:みんなが行き続けることで、聖地もずっと続いていくからね。
永野:「ただいま」「おかえり」の関係はこれからも続いていったらいいな。

 

これからも東北がWUGの聖地であるために、そしてゆっくりと着実に進んでいる復興の歩みを確かめるために、僕はこれからも東北へ通い続けようと思います。

*1:今年も盛大に遅刻しました、すみません

「まなびライン」の先にあるもの

この記事は「クソじゃないアニメ Advent Calendar 2019」6日目*1の記事です。

adventar.org

 

まなびラインとは

さて、「まなびライン」という言葉を聞いたことがありますか?10年以上前に生まれた言葉ですが、一昔前のアニヲタの皆さんならご存知でしょう。「まなび」とは2007年放送のテレビアニメ「がくえんゆーとぴあ まなびストレート」のことで、「ライン」とは、同作のDVD第1巻の売上枚数3000枚(正確には2899枚らしい)を意味します。

現在ほどネット配信や関連商品、イベントなどアニメ派生ビジネスが多様でなかった当時、オタクがアニメ作品のビジネス面における成否を語る上での絶対的な指標が「DVD*2の売上枚数」でした。その中で、「まなびライン」の3000枚は「採算ラインの分け目」として扱われてきたのです。つまり、3000枚以上売れたアニメは成功で2期が期待でき、「まなび」など届かなかったアニメはビジネス的には失敗作だったという訳です。

ただし、これらは全てオタクが憶測で勝手に語っているだけであり、本当に3000枚で採算が取れたのか、まなびがビジネス的にコケたのかなどは知る由もありません。

私はこの言葉が大嫌いでした。この言葉だけが独り歩きし、ビジネスとしての評価を語る文脈以外でも多用された結果、「まなびストレート=まなびライン=失敗作」として見てもいないオタク共に嘲笑されてきたからです。

そもそもオタクが売上枚数を盾に「覇権」だの何だのマウントを取り合う風潮自体がアホらしくないですか?売上が何枚だろうが関係なく、自分にとっての作品の評価は自分に刺さるかどうかが全てじゃないですか。まあクソアニメ愛好家の皆様には改めて言うまでもないことですが……。

 

まなびストレートとは

では、「まなびライン」の元になった「がくえんゆーとぴあ まなびストレート」とはどんなアニメだったのでしょうか。

制作はufotableで、原作の無いオリジナルアニメです。個別の「監督」という役職は置かず、ストーリーディレクターの金月龍之介、 ビジュアルディレクターの小笠原篤、 レイアウトディレクターの高橋タクロヲ、テクニカルディレクターの平尾隆之による「チームまなひ部屋」が共同で監督するという体制で制作されました。

キャラクターデザインが高校生にしてはやけに幼く見えるのは、元々中学生として企画されていたものが途中で設定変更されたかららしい。

以下、公式サイトのあらすじより。

 

価値観の多様化がさらに進んだ2035年

高校へ行くことがあたりまえでなくなった時代…

少子化が進み、生徒数の減少から廃校の危機に立たされる学校も多くなっていた。

そんな活気をなくした学校のひとつ「私立聖桜学園」に、一人の転校生が現れる。

転校生の名は天宮学美(通称:まなび)。

元気少女のまなびは、聖桜学園にどんな旋風を巻き起こすのか!?

 

ジャンルとしては学園物。近未来の設定なので若干SFめいたガジェット*3も登場しますが、基本的には現実世界の延長線上にあるお話で、「日常系」の要素も強いかもしれません。

主人公まなびの声優は2007年当時人気絶頂を誇った堀江由衣。その他、稲森光香役に野中藍、上原むつき役に井上麻里奈、衛藤芽生役に平野綾、小鳥桃葉役に藤田咲など、いずれも当時の超人気若手女性声優を揃えた強力な布陣でした。

 

リアルな生徒会

アニメに出てくる生徒会といえば、絶大な権力を誇るカリスマ的存在として描かれることが多くありますが、この作品ではアニメ的な誇張はあれど、割と現実的な生徒会を描いています。

第1話は、先代生徒会長が卒業し、書記の稲森光香(みかん)が一人取り残されたところから物語は始まります。仕方なく始業式で挨拶するみかんですが、生徒は全員居眠りしていて誰も話を聞いていません。そこに転校生のまなびが突然現れ、生徒会長に名乗りを上げることで聖桜学園は変わっていきます。

本作最大のハイライトは、紆余曲折を経て実現した学園祭のシーン(第11話「わたしにもみえるよ」)。運営本部に詰める生徒会メンバーはせっかくの学園祭を満喫することができないのですが、目を閉じ耳を澄ますと、軽音楽部のライブや模擬店の歓声など、生徒達が楽しむ様子がまぶたの裏に浮かび上がってくるのです。

これ、大学で学園祭の運営スタッフに駆り出された自分にはめちゃめちゃ刺さりました。必死こいて色々な企画を準備してきても、自分は当日の運営で全然楽しめなくて、でも盛り上がってるステージや笑顔の学生達を見ると頑張った甲斐があったなぁと嬉しくなったものです。崇高な理念を掲げたところで一般生徒がなかなか共感してくれないのもリアル。アニメに憧れて生徒会入ったけど現実は全然違った……というオタクにこそ見てもらいたい作品です。

 

曲が良い

その学園祭シーンで演奏されている曲が「桜舞うこの約束の地で」。作詞:金月龍之介、作曲・編曲:横山マサル。ボーカルは名も無き軽音楽部の生徒ですが、CVは当時アーティストとしても人気急上昇中だった茅原実里です。シンプルなバンドサウンドにまっすぐな歌詞で、王道の青春ロックになっています。2017年5月のマチアソビでキングレコードのプロデューサー氏が語ったところによると、演奏は「名前を出せない有名バンド」とのこと*4

便宜的に埋め込みしやすいサイトの試聴を貼っていますが、各サイトでハイレゾ配信されているのでぜひお聴きください。

 

 

涼宮ハルヒの憂鬱」第12話「ライブアライブ」が話題になった直後ということで、当時も比較されていろいろ言われましたが、ハルヒロトスコープ*5作画だったのに対し、こちらは竹内哲也氏渾身の一人原画で、パースを効かせたレイアウトやアニメらしいタメツメで青春の躍動感を描いています。これもキングのP氏曰く、制作中にハルヒのライブ回が先に放送されることが判明し、別アプローチの作画で勝負することになったらしい。著作権的にアレなのでここに直接掲載はしませんが、今も各動画サイトに転がってるので見てみてください。校歌のバンドアレンジも最高。

 

そして主題歌も素晴らしい。

 

OP、EDともに岡崎律子さんの名曲を親交が深かった林原めぐみさんがカバーしています。歌詞が良すぎる……。人生に大事なことが全部歌われています。映像も良い。

 

その他、ここには書ききれないくらい青春のわくわくきらきらが詰まっている作品です。リアルタイムで見たときは私自身も高校生でしたが、放送当時よりも大人になるほど刺さるポイントが増えてますます好きになっている気がします。「シナモンシュガーレイズド・ハピネス」(第6話)とか、「なつのおしまい(ばいばい)」(第7話)とか、サブタイのセンスも良い。

 

改めて言いますが、売上の数字や流行に流されず、自分が好きな作品は好きだと言い続けましょう。まなびもなんだかんだでBD-BOXが出たり10周年記念でリバイバル上映や楽曲のハイレゾ化などが実現しましたし、ファンの存在を認識させることは大事です。誰が何と言おうと俺はこのアニメが好きなんだ、という気概でオタクをやっていきましょう。

 

最近のufotableはすっかりFate専門スタジオになってしまいましたが、いつか再び「まなび」のような骨のあるオリジナル作品を生み出してもらいたいものです。「おへんろ。」二期も待ってるぞ……。

*1:更新間に合いませんでした、すみません

*2:当時ブルーレイで発売されたアニメはほとんど無かった

*3:PDAっぽい生徒手帳など。今思えばかなりスマホに近い

*4:CDのクレジットにも演奏者の表記なし

*5:実写映像のトレスで描く手法(もちろん完全なトレスではなくアレンジも加わる)

【ネタバレあり】「天気の子」感想の羅列

昨日観た直後にドトールに1時間半篭って書いてたのが全部消えて泣いちゃった。

感想らしい感想は書けないので覚えてることだけ羅列していきます。

ネタバレが嫌な人は見ないでください。

 

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なぜWake Up, Girls!は“エモい”のか

元号が変わり、令和の御代を迎え1ヶ月以上が経った今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。僕は相変わらず、平成日本にかつて存在した声優ユニットのことを毎日考えています。元メンバーが出るイベントに足を運ぶ度、顔見知りのワグナー達と3月8日の遺品である草ブレードを持ち寄って想い出話に花を咲かせています。

 

この3ヶ月間、ずっとWake Up, Girls!を総括する文章を書こうと考えていました。ファイナルライブの感想は書きましたが、僕がこの数年間全力で推していた理由は何だったのか、WUGの魅力とは何だったのか、改めてまとめる必要があると感じました。

 

しかし、いくら考えても答えが出ないのです。彼女達の魅力を簡単な文章に落とし込むことなんて不可能でした。そう、まさにファイナルライブ「想い出のパレード」の公式サイトにあった紹介文のように。

 

──アンコールが鳴り止まない。

 

Wake Up, Girls!(ウェイクアップガールズ)は、
2013年から2019年3月まで活動した声優ユニット
メンバーは、吉岡茉祐永野愛理、田中美海青山吉能山下七海奥野香耶高木美佑 の7人。

 

ステージ上で魅せるライブパフォーマンスを、単純な一言で飾るのは勿体無い。
ユニット名を叫ぶアンコールは、いつもライブで鳴り止まなかった。


──そのくらいの話だっていい。
それでも私達はその日の7人を誰かに伝えていこう。
みんなで過ごしたその瞬間。
想い出のパレードを。*1

 

でも敢えて、WUGをこれ以上なく簡単で陳腐な一言で表現すると、「エモい」。

この言葉に尽きると思います。

 

 

WUGに数々の楽曲を提供してきた広川恵一氏もこう仰っています。

しかしこの「エモみ」は昨今多用されるような安っぽい意味合いではありません。

 

 

“二つ以上の相反する感情が複雑に混じり合った結果生まれる焦燥感や哀愁”

 

これです。これこそがWUGちゃんを見て感じる特別な感情なのだと、このツイートを見て理解しました。

 

他のアーティストのライブに行って高まることはあれど、腕を振ることもできず呆然とステージを見つめることしかできなくなったり、ライブ後に感情が溢れ出してため息しか出てこないような状態になったりしたのはWUGだけでした。

 

ただ「楽しい」「可愛い」だけじゃない、複雑な感情の巨大な集合体。それは解散発表前から感じていたものですが、あの2018年6月15日以降は輪をかけて強くなりました。

 

なぜ、Wake Up, Girls!はこんなにもエモいのか。その理由は、彼女達の一筋縄では行かない、紆余曲折に満ちた6年間の道のりにありました。

ここで6年間どれほど逆境に次ぐ逆境だったか書こうかと思いましたが、どれだけ書いても書ききれないし野暮なのでやめておきます。ただ一つ言えるのは、それを乗り越えてきたからこそ、7人の絆は最強と呼ぶに相応しいものになったのだということです。

その姿が、アニメ劇中で何度も挫折を味わいながらも輝こうとするキャラクター7人にも重なって、エモーショナルな感情が生まれてくるのです。

  

また、楽曲もその魅力を最大限に引き出してくれました。

 

奥野香耶さん(以下、奥野):7人で激しくダンスをして、雰囲気もすごく楽しそうなんだけど、どこか儚さがあるというか。明るい中にそういった影みたいなものが見え隠れするのが、『WUG』の楽曲っぽさなのかもしれないなって思います。

(中略)

ーー哀愁感というか、そういったものでしょうか?

田中*2:哀愁という言葉では必ずしもないのですが、作曲家としての演出意図としてそのポイントはあります。曲で人の心をどう動かすのか?ということを常に踏まえながら、作っていますので。奥野さんが仰ったように僕たちは『WUG』の楽曲について、「ただ明るいだけの曲」を制作していないのは事実です。

僕たちが『WUG』の曲を作る時に、聴いてくれている方たちを「明るいだけの気持ちに引っ張っていく」ようにしないことが、『WUG』の楽曲らしさにつながっているのかもしれませんね。どう?合ってる?

広川:合ってると思います。エモみってことですかね?

田中:エモみって言うと、急に俗っぽくなるね(笑)。

広川:感情の熱さというか。そういったところはありますよね。*3

 

そして、東北への想い。ただのアニメ聖地以上に重い意味を持つ土地を背負って、彼女達は活動を続けてきました。

 

 

 

アニメキャラを背負ったユニット、ビジュアルが可愛いユニット、曲が良いユニット、歌が上手いユニット、ダンスが綺麗なユニット、仲が良いユニット、東北に向き合ったユニット、挫折を味わったユニット、大人に裏切られたユニット、最後に夢のステージへ辿り着いたユニット……

 

それぞれ個別の要素を見れば、他にも同様の声優ユニットやアイドルグループはたくさんいるのかもしれません。でもこれらや、ここには書ききれないくらいたくさんの要素が相互に複雑に絡み合って生み出されるものが、WUGの「エモ」でした。そのどれか1つでも欠けていたら、3月8日の光景はまた違ったものになっていたのかもしれません。

 

そのファイナルライブ「想い出のパレード」のBDが間もなく発売されます。

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【Amazon.co.jp限定】Wake Up, Girls! FINAL LIVE 想い出のパレード (特典:ブロマイド) [Blu-ray]

 

中にはこの円盤で初めてWUGちゃんを見るという人もいると思います。全然WUGを知らなくても、初見で純粋に楽しめるライブ映像になっていることは間違いないでしょう。

でも、もし今からでもWUGちゃんを「良いな」と思ってくれたなら、少しでもWUGのパフォーマンスに「エモみ」を感じたのなら、その背景にあるアニメと6年間の出来事をぜひ遡ってみてください。

 

Wake Up, Girls!は知れば知るほど面白くなるコンテンツです。彼女達の6年間の歩みに目を向けることで、楽曲やライブ映像はどんどんエモみを増していくはずです。

 

 

※この記事は「トキノドロップ」さんのWake Up, Girls!記事連続投稿企画「はじめましてのパレード」に参加しています。

 

tokinodrop.tokyo

Wake Up, Girls!FINAL LIVE ~想い出のパレード~

開演前の記録はこちら。

 

本番

タチアガレ!

制服姿の7人がそれぞれの地元からSSAに集うOP映像(この時点でもうボロ泣き)に続いて、もう何度も何度も聴いてきたイントロが流れ出す。やっぱりな、そうじゃなきゃな。想い出のパレードの先頭は、始まりの曲から。

後光が差すような背景を前に、リフトアップされた制服衣装の7人が登場。「Wake Up, Girls!」の叫び声と同時に花火が弾け、一気にテンションが上がる。

僕はちょうど通路席だったので、今までで一番激しく振りコピしました。悔いのないように全力で。全力でやりすぎて早速腰を痛めた。

まゆよぴのソロ合戦、過去最高でした。

 

16歳のアガペー

久々にイントロで崩れ落ちた。HOMEツアー終盤には曲順も読めてしっかり立ったまま聴けるようになっていましたが、セトリが変わるとやっぱりダメだった。

「名前を呼ぼう」ではギリギリまで迷ったけど、最後は「WUGちゃん」と叫びました。アガペーはもう聴けないけど、推しの名前を叫ぶ機会はまたあるはずなので。

7人は途中からセンターステージに。初期の曲を初期の衣装を着て広大なアリーナの真ん中に立って歌っている姿はなんとも不思議で、これがWUGのワンマンなんだなぁと徐々に実感してきました。

そしてSSAに響く落ちサビでの推しのソロ。噛み締めました。

 

7 Girls War

そのままセンターステージで横一列に並ぶフォーメーションにガッツポーズ。「行くぞ!がんばっぺ!Wake Up, Girls!」のコールも最後か。7色に輝く客席の真ん中で歌う姿はまさに1期OPの再現。そんな大舞台でも7人がちゃんと楽しめている様子はしっかり伝わってきました。原点回帰の「涙ファ~」もごちそうさまでした。

 

ゆき模様 恋のもよう

そう、これも設定上は初期の曲。「青葉の記録」は見に行けなかったけど、「青葉の軌跡」の想い出がよみがえる。これまでのホールツアーとは桁違いの音圧で広川恵一サウンドを全身に浴び、どんどん気持ちよくなっていく。

 

言の葉 青葉

背景には撮り下ろしの仙台の映像。つい2週間前には実際に仙台で聴いて風景も見てるのに、それでもやはりグッと来る。ツアー千秋楽でのまゆしぃソロは想いが強すぎてもはや歌と呼べるような状態ではなかったけど*1、この日はしっかり歌として完成されていました。

ラスサビはMVと同じ光のページェントの映像を背負って。去年のクリスマスイブにワグナーと見た光景を思い出し、こみ上げるものがありました。

この曲はツアー岩手公演で一緒に歌ってくれたイーハトーヴシンガーズさんが歌い継いでくれていて、SSA2日後の岩手県宮古市での復興支援コンサートでも歌われました。解散後も地元の人々がWUGの曲を歌い続けてくれるなんて、こんなに嬉しいことがあるでしょうか。6月の盛岡公演でも歌うことが告知されているので、ぜひ足を運んでみてください。僕も行きます。

 

ここで7人は一旦下がり、「七人のアイドル」から「Beyond the Bottom」までのアニメ映像が。「WUG最高~!」の映像をここで流してしまうとは意外でした。もしかしてBtB歌わないの?それは嫌だな。映像の最後は「そして物語は次の1ページへ」という言葉。ここから新章楽曲かと思いました。

 

One In A Billion

なるほど、ここからはアニメとしてのWUGのライブではなく、ユニットとしてのWUGのライブということですね。7人を照らすメンバーカラーのスポットライトの中央にはっきりと白色の筋が見えて、May'nちゃんへのリスペクトを感じました(というか出てくるのか!?と思った)。アウトロで飛び跳ねる永野愛理さんが好きすぎる。

僕はWake Up, May'n!は解散していない説を採用しているので、またいつか8人で同窓会のように歌ってくれる日が来るといいなぁと思っています。

 

素顔でKISS ME

ヘドバン。この曲が売れないなんて、劇中世界の人間見る目が無さすぎるのでは?

 

恋?で愛?で暴君です!

楽しい、ひたすらに楽しい。もうWUGちゃんに「オレモ~!」って叫ぶことは無いけど、WUGナイターの「オレモ~!」タオル*2は今後もいろんな現場で活用していくよ。

アウトロのよぴちゃんの膨れっ面、今日も最高に可愛かった。

 

キャラソンサビメドレー

ハジマル

始まった瞬間飛び跳ねて喜んだ。キャラソンを聴けるのはもう愛知公演が最後だと思ってました。最高に楽しかった去年の大阪ライブを思い出した。ありがとう。

可笑しの国

ちょうどトロッコが目の前に来て嬉しかった。この後も一番来てほしいタイミングでトロッコが来る席だったので結果的には良い席でした。ありがとう。

ステラ・ドライブ

キャラソンで一番好きなこの曲を最後に聴けてよかった。ありがとう。

スキ キライ ナイト

7連番のうち2人の限界かや推しオタクが崩れ落ちていた。最後に「かやが好き~!」って叫べてよかった。ありがとう。

オオカミとピアノ

GREEN LEAVES FESで人気上位だったおかげでキャラソンの中でもこれだけすごい頻度で聴いた気がします。たくさんシャンシャンさせてくれてありがとう。でも「snuggery」と「ドラマチックを君と」ももっと聴きたかったなぁ。

歌と魚とハダシとわたし

思えばこれが最後の「うんめぇにゃあ~」だったのかな。片山実波ちゃんの歌、全部大好きでした。ありがとう。

WOO YEAH!

アリーナや2階席や3階席どころじゃないよ、400レベルまでエアーじゃなく満員だよ。最高のエンタメをありがとう。

Non stop diamond hope

予想外すぎて連番と抱き合って喜びました。この曲の7人Ver.は無理だと思ってたけど、サビだけなら可能だったんですね。まさか最後に聴けるとは思わなかった。ラスサビのブレイクでこの日一番の全力ジャンプした。ありがとう、ありがとう。

「7人全員で歌える時間を長くしたい」という意向があったのをどこかで聞いていたけど、キャラソンパートに7台のトロッコで繰り出すことによって、この日は常に7人全員でワグナーの前に出てきてくれたんですよね。僕らも最後は7人一緒にいるところをずっと見たいもん、分かり手すぎるよ。

 

ワグ・ズーズー

あれもこれもそれもどれも想い出になるんだよなぁ……。サメのパペット持ってくるの忘れたことをちょっと後悔しました。

 

WUGちゃんねる特別編

ここで再びメンバーが掃け、スクリーンにはお馴染み「WUGちゃんねる」のロゴが。なんとSSAで奇跡の復活!しかも大好きな「ぺらじ」*3とのコラボ。もう感謝しかありません。

ライブはWUGの魅力のうち半分くらいで、もう半分は7人がわちゃわちゃしてるときの空気感なんだけど、それを一番魅力的に伝えてくれたのがこの2番組でした。これがなかったら僕はここまでワグナーになってません。MCがほとんど無くて普段のわちゃわちゃ感が出せない中、WUGちゃんねるを使ってそれを見せてくれる構成には脱帽です。やっぱりWUGジャージなんだよな。

前日発売のファミ通で超大ボリュームの特集を組んでくれた上、そのインタビュー完全版を無料公開(全人類は読むべき)してくれる大盤振る舞いとかどんだけWUGちゃんのこと好きなんだよファミ通さん。しかも解散決まってから個人の番組用意してくれるし……本当にありがとうございます。これからも7人をよろしくお願いします。

 

HIGAWARI PRINCESS

5周年衣装でHIGAWARI PRINCESS全員Ver.。2018年4月1日、SENDAI GIGSでの5周年ライブを思い出す。あの時はWUGはもう少し続くんだと思っていたけど、でもこんなに幸せな終わりが来るなんて全く予想もしていなかったよ。

 

スキノスキル

この曲まだリリースから1年なんですってね。もう遠い昔のように思えます。あれから1年、完結してたはずの世界を変え続けて僕らはここにいる。

1サビ終わりと落ちサビの永野愛理さんのソロが大好きです。貴方の歌声は僕をたくさん癒してくれました。チカラになってくれました。ありがとう。

 

僕らのフロンティア

WUGに興味を持ち始めていた2016年末、楽曲10選のために改めて1年間のアニソンを聴き直す中で出会い、WUGを「アーティスト」として認識するきっかけとなった1曲。今でも1,2を争うくらい好きな曲です。初の外部タイアップ曲でありながら、7人の歌声のハーモニーが本当に爽やかで、横一列での軽やかなステップが尊くて、WUGらしさに満ち溢れた曲。

2番頭で円陣組んだり、「いつまでも競争しよう」で殴り合ったり、毎公演連番と遊べたのも楽しかった。「ならんでのんで笑いあった」でまゆよぴが遊ぶところではクレーンカメラにアピールしてましたが、会場のモニターには抜かれませんでしたね。BDでは使われるのでしょうか。

ラスサビのみにゃみソロでは結構な割合で黄色に染まって、でも水色も残っていて、その色合いがとても綺麗でした。

 

7 Senses

思えば僕が初めてWUGのワンマンに参加したのは4th仙台で、あの頃は7GWの劣化版みたいな印象でした。メンバーも最初は「WUGっぽくない」と思っていたらしいけど、それが今やWUGに欠かせない、まさに7人の個性を繋ぎ合わせた曲になってるんだから不思議です。ずっと約束の地、約束の時って何なんだろうと思っていたけど、今日この日のことだったんだよな。やっと辿り着いたよ。

 

極上スマイル

実は最初にアニメを見たときはそこまで刺さらなかった曲。でも今はこれを聴かないとWUGのライブじゃないってくらい必要不可欠な曲になりました。シンドイ季節を知ってるから、かわらぬ笑顔を愛でるんだよな。HOMEツアーPart3で、どんなにしんみりしても最後は極上の笑顔に変えてくれる、魔法のような曲でした。あの覚醒剤キメて作ったとしか思えない狂気の映像、狂おしいほど好きだったな。

1番Bメロではみゅーちゃんが2番を歌っちゃうミスもありましたがご愛嬌。

 

ここでI-1 Club、ネクストストーム、Run Girls, Run!の3組のキャストからWUGちゃんへの贈る言葉が上映されました。大坪さん含むI-1の皆さんは素敵なフラスタも出してくれて、愛を感じました。ランガちゃんはWUGみたいに重いものは背負わずにのびのび羽ばたいてくれたらいいと思ってるけど、でもWUGでデビューしたこと、WUGという先輩がいたことはずっと忘れずにいてほしいですね(言われなくても忘れないだろうけど)。

 

雫の冠

ここからMEMORIAL衣装。いよいよ終わりが近付いてくるのを感じる。HOMEツアーから導入された4面モニターの裏、この曲とBtBのときだけ使われる白の線状のライトがとても綺麗で大好きでした。最後に一粒だけ光が残るのが良い。

「雫がつくる冠がほしい」。すなわち、一瞬の芸術を永遠に残したいという意味(だと僕は思っている)。それは叶わぬことだけど、魂のようなものは続く。

 

少女交響曲

この曲はツアーPart2岸和田公演で化けたと思います。以前はライブでそこまで大騒ぎする曲ではなく、どちらかといえばじっくり聴く方の曲だった印象だけど、あのバケモンみたいなFANTASIAの最後、テンションがぶっ壊れたワグナーをテンションがぶっ壊れたWUGちゃんが煽り倒してアホみたいに盛り上がって以来、凄まじい爆発力を持つ曲に変わりました。そのおかげでPart3では1曲目からバチバチに盛り上がりましたね。

やはりこの日のまゆよぴソロは過去最高。アニサマ2015で初めて聴いたときから「いい曲だな」「アイドルなのに割と歌上手いな」と思ったけど、まさか3年半後にSSA単独公演でこんなパフォーマンスを見られるとは。

 

Beyond the Bottom

ついに来た。絶対にSSAで歌わないといけない曲。

愛知公演あたりから完全にパワーインフレ起こしてて「もはやこれは歌なのか?」という状態でしたが、この日はただならぬ気合いが入っているのが見て取れました。ずっと限界突破していたまゆしぃだけでなく、他のメンバーまでいつもとは違うオーラを放っている。ちょっと力みすぎじゃないかとも思っていましたが、1番終わりの「WUG最高~!」を機に肩の力が抜けたような気がします。そうか、みんなこの瞬間をずっと待っていて、緊張していたんだな……。来るとわかっていてもこの台詞で泣き崩れました。予告通りにホームランを打たれた投手の気持ちです。負けました。

2番後の間奏、HOMEツアーでは真っ白に光る階段を前に踊る7人をシルエットで強調する照明演出が天才的だったのですが、SSAでは逆にステージの照明は全て消え、白いペンライトの海の中センターステージで踊る7人だけがスポットライトで照らされ、神々しさを越えた7人の女神がそこにいました。

今後どんなに歌や躍りの上手いアーティストが現れたとしても、この世界観を生み出すことはできないでしょう。永遠に忘れたくない光景でした。

 

海そしてシャッター通り

ここから新曲の「MONACA組曲」。ツアーPart3では各公演1曲ずつの披露でしたが、4曲立て続けに聴くことで、より「起承転結」をはっきりと感じられました。

僕はこの曲に対しては仙台というよりも気仙沼石巻のような、町の規模に比してより大きな悲しみを背負ってしまった土地のイメージを抱いていたのですが、モニターに気仙沼陸前高田の風景が映し出されていたのを見てやはりそうだったのかと思いました。それも一番大きな画面は使わず、階段横の小さな画面で控えめに流していたことが印象的。直接言及されることはありませんが、東北、そしてWUGへの鎮魂歌だと思っています。

 

言葉の結晶

Wake Up, Girls!が6年間鍛え上げてきたライブパフォーマンスの集大成。視覚・聴覚をフル動員しても受け止めきれないくらいの力が伝わってくる。中でも永野愛理さんのダンスはマッハ5で動いたかと思えば時間が止まったかのように完全に静止する、他を圧倒するキレで目が離せません。

Part3大阪公演からは「もの言わぬ声だった」後の無音でペンライトを消灯する流れが生まれましたが、流石にSSAの規模ではよく訓練されたワグナーは少数派でした。しかしその後の4つ打ちの低音だけが響くパート、熊本公演の初披露では思わずクラップが発生してしまったところでも、天井に反射した残響まで聴こえるほど客席は静まり返っていました。7人の圧倒的なパフォーマンスには13000人を黙らせる力がありました。

照明演出もバチバチに格好良く、個人的には無音パートで一瞬鼓動のように響くところで光が瞬く(伝われ)のが大好きです。そしてラスサビで爆発する歌と光。これがもう見納めなのかと思うと本当に惜しいですね。

最後の青山吉能さんの絶唱、史上最強の絶唱でした。

 

土曜日のフライト

新曲4曲の中で一番歌詞が刺さる。メンバーも「只野さんは私たちが言えないことを歌詞にしてくれる」という旨の話をしていましたが、この曲なんて意訳したら大変なことになりますよね。まさに起承転結の「転」。

歌詞に合わせて飛び越えたり行き交ったり棘を抜いたりする振り付けも好き。あと2番Bメロのまゆよぴのコーラスが美しい。

最初に聴いたときは田中秀和っぽくないなと感じたのですが、ライブが終わった後も一番耳に残っているのはこの曲。流石です。

 

さようならのパレード

MONACA組曲の、そしてWake Up, Girls!の6年間の結びの曲。明確に別れを突き付けてくる一方で、悲しみではなく温もりを感じる曲です。歴代の振り付けが取り入れられていますが、サビ終わりの7GWが特にグッと来ますね。

予想では、この曲はSSAならではの演出を入れてくるんじゃないかと思っていました。間奏のWUGロゴがはためくところで、映像ではなく実際に旗を持ってゆかりの人々(I-1とかランガとか)が行進するみたいな。パレードだし。

でもそんな特別な演出は一切無かったし、不要でしたね。7人の歌とワグナーの声だけで十分でした。

カーテンコール、愛知公演での初披露時は涙が止まらず呆然と立ち尽くすことしかできなかったのですが、3回の予行演習を経てやっと笑顔で送り出せるようになりました(ちょっと泣いたけど)。本編ラストに相応しい、清々しい最後でした。

 

アンコール

SHIFT

あとはお気持ちになって終わりだと思ってたのに、「まだまだ遊び足りないだろ?」と言わんばかりにブチ込んでくるWake Up, Girls!さん、大好きです。市原公演開幕時、ANIMAX MUSIX 2018 YOKOHAMAに次ぐ3度目の衝撃。

ブロードウェイを描いた映像演出やきらびやかな照明がSSAの大舞台に映える映える。ストライプと水玉がキュートな衣装とも再会できて嬉しい限り。落ちサビの山下七海さんは世界遺産です。

 

地下鉄ラビリンス

この流れ、もしや……と思いきや案の定。天才のセットリスト。

またもトロッコでアリーナに繰り出す7人。そういえば事前に書いたブログ記事ではHOMEツアーの客席演出を強調してメンバーが近くに来てくれるぞと煽ったのですが、さすがにSSAではトロッコが精一杯で通路を走り回るようなことはありませんでしたね。もし期待していた方がいたらごめんなさい。でも心の距離は間違いなく近かったでしょ?

最後にババーンと画面に映し出されるクソデカWake Up, Girls!ロゴがツアーよりもさらにデカくて最高でした。

 

TUNAGO

WUGの主題歌でも挿入歌でもキャラソンでもなく、他アニメタイアップ曲でもない。元はカップリング収録の、イオンのCM曲。そんな楽曲で最後の舞台のアンコールを締め括ったことが、何より7人による東北へのメッセージだと思います。

この曲が無ければ、4thツアーのテーマがこの曲でなければ、僕はこの日SSAにいなかったでしょう。

 

Wアンコール

7人からの手紙の朗読。ファミ通さんの記事に全文書き起こしがあります。

www.famitsu.com

  

高木美佑さん

「ありがとう」の連打にやられました。この日初めて来た人にも、6年間応援したワグナーにも、メンバーにも裏方にも等しく感謝を伝える優しさ。表から見えるだけでも試練だらけだったプロジェクトで、きっと裏側では想像を絶するほどの苦労があっただろうに、それも感謝に変えられる強さ。シンプルな言葉からたくさんの想いが伝わりました。コール&レスポンスもみゅーちゃんらしくてとても良かったですね。

Keep smiling.なみゅーちゃんの笑顔に何度救われたことか。いつも最高の笑顔をありがとう。

 

山下七海さん

ここでも紫推しへのファンサを忘れないサービス精神は流石。すでに声優として独り立ちしている山下七海さんから「WUGは核になるもの」と言われると説得力があります。「絶対つないでいく!」との力強い言葉に勇気付けられました。

余談ですが、仙台2日目昼公演の山下七海さんの挨拶はすごく胸に来ました。たくさんの現場を経験した上で「こんなに自由にさせてもらえる現場、WUGしか無いんだから」と惜しむ姿に涙が止まりませんでした。WUGを愛してくれて、たくさんの人をWUGに連れてきてくれてありがとう。

 

田中美海さん

みにゃみも仙台昼での「楽しかった……楽しかったなぁ……(涙)」で僕の涙腺をぶっ壊しましたね。この日は「片山実波ちゃん」で声を詰まらせたところでダメでした。

ファンミでオーディション映像を見ましたが、最初から声優としての能力は頭一つ抜けていました。WUGを受けなくても必ず別の形で人気声優になっていたでしょう。でもみにゃみはいつも「WUGでよかった」と言ってくれましたね。こちらこそ、WUGでデビューしてくれてありがとう。

貴方はこれからますます声優として大きく羽ばたくはず。田中美海の名声が高まるにつれ、Wake Up, Girls!という歴史はさらに伝説的になっていくことでしょう。

 

吉岡茉祐さん

仙台では泣きじゃくっていたけど、エクストラステージはいつもの格好良いまゆしぃでしたね。最強の7人の、最強のセンターです。

僕もWake Up, Girls!に出会ってからの日々が人生で一番幸せでした。特にこの1年間、寂しさもありましたが、何より楽しかった。たくさんの幸せをありがとう。

これからのWake Up, Girls!は任せてください。僕達は絶対に忘れることなく、WUGの物語を、キャラクター達を、生かし続けます。

「何でも屋になる」という挑戦、心から応援しています。

 

永野愛理さん

反語を使ったあたりがすごく永野愛理さんらしいですね。

「いま気づかれなくてもいい。5年でも、10年でも、20年先でも、WUGってすごいグループだったと言ってもらえる自信があります」との言葉、その通りだと思います。僕はこれからも何度も東北に遊びに行きますが、もし誰かにそのきっかけを聞かれたら、20年後でも自信を持って「Wake Up, Girls!という最強のユニットがいたから」と答えられます。

桜のような人間に「なります」と断言してくれてありがとう。最後のブログではさらに具体的な夢を語ってくれましたね。絶対に実現できると信じています。

Wake Up, Girls!という花が散っても、永野愛理という桜は再び咲き誇る日が来ます。これからも一緒に桜を咲かせていきましょう。

 

奥野香耶さん

Part3以降、しんみりしがちなMCの流れを変えてくれたのはいつも香耶ちゃんでしたね。「90%の人が理解できないことをしているときに輝ける」とのことですが、間違いなく輝いていました。盛岡公演で全部出し切って、肩の荷が下りたからなのかな。

「びっくりさせちゃうんだから!」の一言、ありえん可愛かったです。まさか最後のこの時間にこんな萌え台詞を聞けるとは思いませんでした。ごちそうさまでした。

そして、一番中の人と正反対のキャラクターである菊間夏夜と真剣に向き合って、誰よりも愛してくれてありがとう。背格好も髪の色も違うけれど、間近で見た「青葉の軌跡」の舞台上にいたのは間違いなく菊間夏夜でした。また気仙沼にも遊びに行きますね。

 

青山吉能さん

へっぽこで、おちゃらけてて、泣き虫で、MCはグダグダで、よく立ち位置間違えて、いつも変顔してて、感情むき出しで、不器用で、歌が上手くて、真摯で、正直で、一生懸命で、最後は謎のエモさを残すよっぴーがWUGのリーダーで本当によかった。

盛岡で放った「私達、ファンと演者の一線越えちゃった」との発言にはヒヤヒヤしましたが、でもまさにその通りで、HOMEツアーを駆け抜ける中で僕達は完全に分かり合えた関係になれました。それこそ家族以上に。それは貴方がいつでも全力で感情をぶつけてくれたからです。ありがとう。

僕もSSAで人生に一区切りついたような気がします。お互い第2章頑張っていきましょう。未来はいつだって無限の解放区。貴方なら光を掴めます。

 

Polaris

SSAのセンターステージで7人が輪になって踊った瞬間、どうにかしてこの時間、この空間を永遠に保存できないかと思った。それくらい尊い世界がありました。

一面の白から一面の赤へ、そして7色の海へ。文句のつけようのない、正真正銘の満天の星空。最後の肩組みは偶然僕の横だけ手すりが途切れていたので、通路をまたいで一つになることができました。1万人以上が肩を組んで一つの音楽に身体を揺らす体験、おそらく今後二度と味わうことはないでしょう。

 

トリプルアンコール

タチアガレ!

デビュー曲に始まり、デビュー曲で終わる。最初のライブと最後のライブでのみ許されるセットリスト。これを待っていた。「灰になる準備はいいですか?」って聞かれたら毎回「ハーイ!!」って答えてたんだけど流行りませんでしたね。

今度はフォーメーションも振りも関係なく、広大なステージを駆け回る7人。最後の舞台を心ゆくまで楽しむ姿がたまらなく愛おしい。もう3時間以上飛び跳ね声を出し続けてるけどこっちも負けじと全力で立ち向かう。

気が付けば客電が点いていて誰もが歌っていた。WUGちゃんもソロパート関係なく全員の合唱に。あのときSSAにいた約13000人と7人、全員がWake Up, Girls!でした。

 

拍手が鳴り止み、ステージに整列する7人。いつもの挨拶「以上、Wake Up, Girls!でした!」をきっかけに、手を振りながらリフトダウンされていくWUGちゃんを、姿が見えなくなるまで「Wake Up, Girls!」のコールで見送りました。

 

再登場を願うコールではなく、SSAで「優勝」を成し遂げた7人に対する鳴り止まないWake Up, Girls!コール。まさに続・劇場版「Beyond the Bottom」ラストシーンの完全再現でした。

 

お見送り会

全員に「ありがとう」と伝え、推しとは「これからもよろしく」「よろしく!」と言葉を交わしました。

 

あとがき

本番を迎えるまで、終演後の自分がどうなっているか想像できませんでした。そのためワグナーの打ち上げ企画にも参加表明できず、万全を期して会場横のホテルを押さえていたくらい。

でも終わってみれば、もう思い残すことは何も無い。完全にやりきって、ただただ「楽しかった」という感想です。こうして1曲ごとの感想を思い出して書けるくらいには平常心でライブを楽しめました。たぶん仙台2日目昼公演でメンバーと一緒に寂しい気持ちを全部吐き出しちゃって、夜公演は全力で最高のツアーファイナルを遊び倒してHOMEツアーを完走したからだと思います。まさにSSAはただ楽しむだけのエクストラステージでした。

僕がワグナーになってからは2年。WUG6年間の歴史のうち3分の1に過ぎませんが、今振り返ってみても4thを前にしたあの時期にWUGと出会えたからこそここまで熱中できたし、あのタイミング以外にありえなかったと思います。出会ってからは、行けるイベントにはほとんど行き、Wake Up, Girls!を楽しみ尽くしました。後悔はありません。

そして最後に最高のライブを見せてくれました。あの2018年6月15日には想像もしていなかった華々しいラストでした。これ以上の終わり方を望むことはできないでしょう。

Wake Up, Girls!は「伝説になる」と宣言し、本当に伝説になってしまいました。

永野 (略)思い出とか歴史はいつまでも受け継がれると思うし、だからこそ教科書で私たちも学んだりするじゃないですか。そういうふうに後々「こんなすごいユニットいたらしいよ」って、思ってもらえるような1日にしたいと思っています。

青山 伝説。

――伝説を作りにいくと。

永野 簡単なことじゃないと思うんですけど、それぐらいこの6年間にかけてきた思いとか、Wake Up, Girls!に対する思いとか、やっぱり大好きな気持ちは一生変わらないので、そこに私は歴史を作りにいきたいと思います。*4

 

2019年3月8日、さいたまスーパーアリーナ。約束の地で、7人が起こした伝説を僕は忘れません。その当事者の一人として、これからも語り継いでいこうと思う。

 

 ──アンコールが鳴り止まない。

Wake Up, Girls!(ウェイクアップガールズ)は、
2013年から2019年3月まで活動した声優ユニット
メンバーは、吉岡茉祐永野愛理、田中美海青山吉能山下七海奥野香耶高木美佑 の7人。

ステージ上で魅せるライブパフォーマンスを、単純な一言で飾るのは勿体無い。
ユニット名を叫ぶアンコールは、いつもライブで鳴り止まなかった。


──そのくらいの話だっていい。
それでも私達はその日の7人を誰かに伝えていこう。
みんなで過ごしたその瞬間。
想い出のパレードを。

wug-portal.jp

 

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P.S.

Wake Up, Girls!に関わった全ての皆様、本当にありがとうございました。吉岡茉祐さん、永野愛理さん、田中美海さん、青山吉能さん、山下七海さん、奥野香耶さん、高木美佑さん、そしてワグナーの皆様の未来が希望に満ちたものになりますように。