最近すっかりWUGブログと化してしまいましたが、久々に本業?の鈴木このみ現場について書きます。
5回目*1の東名阪ツアー、千秋楽はワンマンでは初となる野外公演でした。自分にとっても初の日比谷野音でのライブです。
数日前から天気予報と睨めっこしていましたが、当初の予報は雨。鈴木さんはなかなかに強力な雨女で、昨年11月のHonda祭り野外ステージでは直前まで晴天だったのが猛烈なゲリラ豪雨となり途中でライブ中止というハプニングもありました。まああれはあれでエモかった(土砂降りの中Momentでオタク円陣組んだのが最高の思い出)のですが、ツアータイトルに「Magic Hour」を掲げている以上は澄んだ空の下でのライブを楽しみたいですからね。
迎えた当日、雨は朝のうちに止んで午後からは晴れの予報。なんとか回復してくれ、と願いながら日比谷に向かいました。
本日のライブグッズです pic.twitter.com/S6wMimeslQ
— 湖底人 (@koteijing) 2018年5月19日
開演前はオタクとキャッチボールしたり縄跳びしたりしてワイワイ遊んでました。これも普段のライブハウスやホールではできない野外ならではのお楽しみですね。
鈴木このみ 4th Live Tour 2018 ~Magic Hour~ということでね、マジックアワーをやっていこうと思います pic.twitter.com/9wqaVZz1U6
— 湖底人 (@koteijing) 2018年5月19日
日比谷公園ではビアガーデンが開催中で、偶然にもマルティニが「マジックアワー」という名のカクテルを出してました。オシャレで美味しかったです。
天気は午後にも少し雨がパラつく時間がありましたが、本番が近づくにつれて雲は流れ去っていき、開演時にはすっかり晴天に。
この空を見て「今日は最高のライブになるな」と確信しました。
セットリスト
1. THERE IS A REASON
今回のツアーは意外にもバラードからのスタート。しかしこの曲、序盤こそピアノだけで静かに始まるものの徐々にバンドサウンドが激しくなるので、ライブ冒頭のウォーミングアップにぴったりですね。2番で早速『青色した空』という詞が登場します。
2. join us
昨年の3rdツアー以降定番となったコール&レスポンス曲。ポップな曲調が青空の下では一層爽やかに響きます。間奏の『hey, guiter!! and bass!! and drums!! make some noise, more!!』は東京公演だけ『ならぱん!!アフロック!!のんたん!!きっしー!!*2』とバンドメンバーの名前コールになっていて良かったですね。本ツアー初日の大阪公演ではサプライズで声優デビューを祝ってくれるなど、このみんのライブはバンメンも仲良くて一緒に遊んでくれるので大好きです。
3. Blow out
各会場限定曲の3曲目、千秋楽は待ちに待ったBlow out。全シングル中トップクラスに好きな曲であるにもかかわらず大阪名古屋では聴けなかったので、イントロで叫びました。この曲を野外で浴びるのは昨年12月の「くまフェス」以来ですが、ダントツで青空が似合う曲ですね。『胸に秘めた想いは誰より強く 空の青さにも溶けたりしない』で空を見上げてメチャクチャ気持ち良くなってました。
ちなみに大阪限定曲はレアな「yell!~くちびるからはじまる魔法~」、名古屋は「Nice to Me CHU!!!」でした。
4. 夢へ繋ぐ今
本人作詞作曲の一曲。この曲も空にまつわる歌詞が頻出します。ほとんどずっと上向いて流れていく雲を眺めながら聴いていました。
5. アルカテイル
Keyの新作ゲーム「Summer Pockets」の主題歌。爽やかなミドルテンポの夏ソングで、まぁ~良い曲。これまでの鈴木このみは「絶唱」のイメージが強かったのですが、この曲は少し抑えた歌い方で鍵作品らしい切なさを感じます。
6. 東のシンドバッド
3rdアルバム「lead」収録のバケモン曲。日が傾き始めたタイミングで『地平線の彼方に夕日が沈み今日が終わる これが幸せだと』とか歌うのズルい。サビの『空を飛べるような翼が無くても 僕らにはこの足があるんだ そうだろ?』で足を蹴り出すのめっちゃ格好良くて好きです。
7. Redo
東のシンドバッドからのRedo、あまりにも強い。早くも体力の限界を迎える。
8. Sky Blue OASIS
今回のライブのために作られたタオルソング。客席を通りCブロックの前方に設けられたミニステージで歌ってくれました。約3千人収容の日比谷野音がほぼ満席で盛り上がっているのを見て嬉しかったです。リリイベに行けず予習不足でコール&レスポンスが完璧にできなかったのが悔やまれます。
9. Tommorow's best
この曲を聴くと初めてワンマンライブに参加した3年前を思い出しますね(当時の感想)。自分を奮い立たせるような歌詞と縦ノリのサウンドが気持ち良い。
10. miss blue
原曲はデジタルなダンスナンバーですが、今回はアコギでの弾き語りでしっとりとした雰囲気に。
11. Love is MY RAIL
一番野外で聴きたかった曲。アコギ弾き語りで1サビ歌ってからバンドが加わってスタートというアレンジ、良かったですね。残念ながらこの日は綺麗な夕焼けにはなりませんでしたが、少し赤く染まった雲の下での落ちサビUO一斉点灯は素晴らしい光景でした。これからももっともっと“最高”を更新していきたい曲です。
12. My Days
鈴木このみさんが歌う、「永远的7日之都 」のOP曲『My Days』をGARNiDELiAがプロデュースしました。
— toku✡GARNiDELiA (@toku_grnd) 2017年11月13日
Vo.鈴木このみ
Gt.Junchi
Ba.櫻井陸来
Drs.みっちゃん
Vln.日俣綾子・土屋玲子
Rec.中瀬公大
Mix.細井智史
作詞メイリア作編曲toku#鈴木このみ #GARNiDELiA #永远的7日之都https://t.co/HLg4v9jRLQ
本ツアーでライブ初披露となったGARNiDELiA提供の中華アプリゲーム主題歌。冷静に考えてガルニデサウンドにこのみの歌声って強すぎませんか?音源リリースが待ち遠しい。
13. 真聖輝のメタモルフォシス
最近あんまりやってなかったから大阪でイントロ来たとき発狂しました。クソ長い間奏で体力の限り推しジャンした後ラスサビの転調でUO追い炊きするのが楽しすぎる。
14. 歌えばそこに君がいるから
本人の声優初主演作となった「LOST SONG」主題歌。白戸佑輔サウンド全開で特に間奏のピアノソロは思わず身体が気持ち悪い動きをしてしまう仕上がり。「歌うこと」への想いを書いた畑亜貴さんとこのみんの共作による歌詞も胸を打つのですが、この曲でちょうどマジックアワーを迎え、日が落ちたところで『輝いた夜空の星 道を示しているようで』が来るのはズルすぎます。最新シングルを最後ではなく中盤のこの位置に持ってくるのは少し意外に思っていたのですが、野音で聴いてやっとこのセトリの意味がわかりました。
15. Absolute Soul
ラストスパート開始。鈴木このみのライブは毎回「着いて来れんのか」と言わんばかりに終盤激しい曲で畳み掛けてくるので真剣勝負って感じで楽しいですね。
16. DAYS of DASH
(これ死ぬほど懐かしい動画ですね)
大空を見上げなにも言えず 胸が痛む訳考えていた……。
17. Beat your Heart
大阪はByH、名古屋は「AVENGE WORLD」と来て東京は再びByH。ライブ終盤の定番曲となりつつありますね。
18. Moment
野外でこの曲聴くと豪雨のHonda祭りの記憶が蘇ってきてエモになってしまいます。各会場で連番オタクと円陣組めてまた思い出が増えました。
En1. MY SHINING RAY
「プラネタリウムで歌える曲を」と、星空をイメージして作られた曲。都内なので満天の星空は見られませんでしたが、ステージバックに星座が投影され周囲のビルの窓明かりが輝く中、白いドレスを纏って歌う姿はとても美しかったです。そういえばこの曲の初披露も夜の野外ライブでしたね*3。
En2. One day sky
大阪名古屋は大好きな「Fly to the stars」で、ぜひ本物の星空の下でも聴きたいと思っていたのですが、まさかのOne day sky。確かにこれも星を歌った曲だった。カウントダウンライブ以来の披露でメチャクチャ高まりました。
En3. This game
言わずと知れた代表曲。This gameで会場全体が白に染まって盛り上がってるのを見るのが大好きなんですよね。結果的にノゲノラ曲に始まりノゲノラで終わるセトリとなりましたが、そろそろ次の「顔」となるヒット曲やアニメに恵まれて欲しいなぁという思いもあります。
ツアーを終えて
今回のツアーは「Magic Hour」というタイトルに合わせて、時系列に沿った空の変化をイメージしたセットリストでした。改めて振り返ると、鈴木このみの楽曲には空を歌ったものが非常に多いことに気付かされます。本人は雨女ですが、歌声も楽曲も本当に青空が似合うアーティストですね。最近は某ユニットに浮気気味ですが、歌の力でここまで心を惹きつけてくる鈴木このみはやはり凄い。一生追い続けられる存在です。
思えば自分が始めて鈴木さんのライブを見たのは2014年5月のマチアソビだったので、野音で青空を見上げながら4年前のことを思い出して、ここまで信じて追いかけてきて良かったなぁと感慨深くなってしまいました。
あの頃はまだ女子高生でMCもスタッフに助けてもらいながらという感じでしたが、いま「歌で生きる人間」として自分のステージを作り上げている姿を見ると、すごく頼もしくなったなぁと思います。特に昨年のスタンディングツアーあたりからMCで自分の気持ちをこれまで以上に素直にさらけ出してくれるようになったと感じていたのですが、最近のインタビューを見ると「LOST SONG」に向けた声優レッスンが影響しているようですね。
――歌ではなくセリフでの感情表現とかを学ばれたことで、歌をうたうときにプラスになったことはありますか?
ものすごくあります。特にライブが、前よりもすごく楽しいんですけど、それは人に対して感情をぶつけるっていう怖さが薄くなったからなのかなって思います。今までは、「こういう言葉を言うとこう取られるかもしれない」とかいろんなことを頭の中で考えちゃって結局言えなかったりもしたんです。でも、「役に入る以前に喜怒哀楽を人にはっきり伝えられるようにならなきゃいけない」っていうのを徹底的にやらせてもらったおかげで、そういう壁みたいなものを壊して感情をぶつけていくことでもっともっとみんなと一緒になってライブを楽しめる、っていうことに気づけました。
――お客さんと感情をぶつけ合うハードルが、ちょっと下がった。
そうですね。あと、自分の曲って、疾走感のあるものが多いんですけど、そのなかでちょっと引いたりすることでスピード感がより増して感じられたり、っていうのは歌も演技も一緒だなぁって思いました。*4
テレビアニメ主演声優という経験が歌の面でも糧になり、さらに魅力を増すことにつながっているなら素晴らしいことですね。
また今回のツアー、千秋楽の野音が最高だったのは言うまでもありませんが、大阪と名古屋でも座席ありとはいえZepp(Osaka Bayside、Nagoya)公演を実現したのも大きな成果だったと思います。本人も常々MCで「もっと大きい会場に行きたい」と言っていますが、そのポテンシャルは確実にあるし、一歩一歩近づいているのを実感しています。
近年のアニソンライブは何かあればすぐ“警察”が声を上げてレギュレーションが強化され、もはやテンションが上がっても跳ぶことさえ許されないような空気になりつつありますが、鈴木このみ現場は盛り上がる曲では演者も煽ってみんなジャンプするし、高まればUO折るし、古き良きアニソンライブの雰囲気が残っている現場です。まあ5年ほど前の一時期は荒れてちょっと問題にもなったのですが、今はそれを乗り越えて演者とファンとの信頼関係ができ、ある程度自由な楽しみ方*5が許されている状況だと思っています。最近の声優ライブで物足りない思いをしているオタクでも、思いっきり楽曲を浴びて全力で楽しめるライブだと思うので、ぜひ一度遊びに来てみてください。良い曲いっぱいありますんで。秋からは国内5公演を含むアジアツアーが始まります。