湖底

爆裂ハートフルコメディ

Run Girls, Run!の現在地 - 声優ユニット「第7世代」を勝ち抜けるか

この記事は「Run Girls, Run!Advent Calendar 2020」9日目の記事です。

前日の記事は水色?えぬつーさんの『TVアニメ「Run Girls, Run!」が存在したら……ていう妄想』、翌日はむさしたあさんの『Run Girls, Run!のLIVEはサイコーなんだぜ!!!』です。

 

※この記事にはユニット同士を比較する記述が出てきますが、あくまでもランガのオタクである私いち個人の主観に基づくものであり、優劣をつけるつもりはありません。全ての声優ユニットにそれぞれ違う魅力があると思っています。温かい目で見てください……。

 

実はかねてより「女性声優ユニット分類学」として様々なユニットを世代やオーディション方式、タイアップ形態などの性質別に分けて比較してみるという記事を温めていたのですが、なかなか面倒臭くて書き上げられずにいました(本当はベン図とか作って分類したかった)。

そこで今回は、昨今テレビを賑わす「お笑い第7世代*1」に倣い、女性声優ユニットを世代別に分類し、中でも若手が群雄割拠するRun Girls, Run!と同世代のユニットを「第7世代」として定義して、ランガちゃんの現在とこれからを考えてみたいと思います。

 

なお以下の分類は完全なる独自研究であり、特に「第2世代」まではリアルタイムで観測していないのでざっくり年代ごとにまとめているだけです。当時のオタクの方からは異論・反論が大いにあるでしょうががご容赦いただければ。

ぶっちゃけ「第7世代」って言いたかっただけ。

 

 

第1世代:1990年代。「ハミングバード」「フラワーチルドレン」など。基本的にアニメ作品タイアップ?

第2世代:2000年代前半。「やまとなでしこ」「DROPS」など、特定のアニメに依存しないユニットが生まれ始める。

(ここから細分化。以下、特定作品専属ユニットは除外)

第3世代:2000年代後半。「Aice5」が一世を風靡。アイマスもこの時代から。

第4世代:2010~2013年ごろデビュー。「スフィア」「ゆいかおり」「ミルキィホームズ」「LISP」「StylipS」「かと*ふく」etc…。「けいおん!」以後「ラブライブ!」前の世代と言えば何となく伝わる気がする。

第5世代:2013~2015年ごろデビュー。「i☆Ris*2」「petit milady」「Wake Up, Girls!*3」etc…。「μ's」やデレマスの同世代という辺り。

第6世代:2015~2017年ごろ。「every♥ing!」「TrySail」「イヤホンズ」「アース・スタードリーム」etc…。「Aqours」世代?現状TrySail一強という感じ。

 

第7世代:2017年~。「NOW ON AIR」「ピュアリーモンスター」「22/7」「Run Girls, Run!*4」「サンドリオン」「DIALOGUE+」「Prima Porta」etc…。

 

ユニット名の並びは大体デビュー順。分類にあたっては、以下のページを参考にさせていただきました。

huurai0.hatenablog.com

 

さすがにランガとTrySailを同世代にするのは酷だなぁと考えて2010年代以降を細分化したのですが、実際に声優ユニットを追ってるオタクなら何となくこの世代感に納得していただけるのではないでしょうか。ポストTrySail世代が第7世代だと認識しています。

 

さて、第7世代の特徴は何と言っても「アイドルと声優の垣根が曖昧」であることでしょう。秋元康プロデュース(22/7)や指原莉乃プロデュース(=LOVE*5)といったユニットまで誕生し、アニメタイアップや声優としての実績は以前ほど重視されなくなりました。

 

売り方としても、アイドルフェスへの出演や、いわゆる「接近戦*6」を多く開催するなど、従来のアニメやアニソン関係のイベントに留まらない展開がなされています(アニメ発ユニットも同様だけど)。

 

声優としての実績や強力なアニメタイアップが少ないことはユニット人気の分散も招いたのか、この世代に「勝者」と言えるほど飛び抜けたユニットはまだ出現していないように思います。実際、第6世代までが実現しているアリーナクラスの会場での単独公演を実施したユニットは2020年現在ありません*7

 

果たしてこの中から一抜けするのはどのユニットになるのか?

個人的にはそれがRun Girls, Run!であってほしいと願っていますし、そうなれるだけのポテンシャルはあると思っています。

 

これまで第7世代に該当するユニットのパフォーマンスを現場やオンラインでいくつも見てきましたが、現状ライブパフォーマンスではランガが頭一つ抜けているのでは?と思います*8

センター林鼓子のパワーボーカルを中心に、MONACAを初めとする実力派作家陣による難解な曲を生歌で歌い上げ、かなり激しいダンスを伴いながら、安定したパフォーマンスを実現。大人数ユニットならユニゾンで誤魔化せる部分もありますが、3人では実力がモロに出ます。最初の頃は結構不安定でしたが、最近はライブで原曲とは異なる歌い方で煽るなど余裕を感じさせるようなパフォーマンスも見られ、デビュー3年の貫禄を見せつけています。

 

また「プリ☆チャン」という安定的なタイアップもあり、本業の部分でも、初期から支える元ワグナー(だいぶ減りましたが)とともに、着実にファンを増やしています。

 

ただ、それだけでは現状数百人規模の動員を一桁以上増やすのは難しいでしょう。プリチャン以外にもう一つタイアップで当てられるといいのですが、何せエイベックスの深夜アニメは大体アレなので……。

 

また今年はコロナ禍で多くのアーティストがオンライン公演に移行しましたが、ランガは少し出遅れました。3月に予定していたホワイトデーイベントや8月に予定していた3rdツアーの中止を経て、やっとオンラインライブ「ランガリング・リンクライブ」を開催したのは9月26日と10月11日のこと。

おそらくリアルでのイベント開催をギリギリまで模索していたのと、コロナ拡大後はエイベックスが慎重な対応を取ったことが背景にあったのでしょうが、ちょっと遅かった。この間他アーティストによる多くの配信ライブが行われ、早期に現場を再開した地下アイドルもあり、供給を絶たれたオタクが相当数流出したのではないかと感じています(すぐ流出するようなオタクは遅かれ早かれすぐ他界した説もある)。

 

しかもランガのオンラインライブは各公演アーカイブ無しの生放送1回きり。それじゃ新規のオタクはわざわざ時間を合わせて見てくれるような熱量のある人しか釣れません。もちろんリアルタイムで見るのが一番ですが、今はあらゆるコンテンツやYouTuberらがオタクの可処分時間を奪い合う時代です。いつでも見られる柔軟性があるに越したことはないでしょう。

ライブ自体はとても良かったです。歌ってるときの表情の魅せ方が上手くなりましたね。fanphotoで販売されたライブ写真、良い表情が多すぎて110枚買いました。

 

一方、この自粛期間で一気に力を見せつけたのが田淵智也率いる8人組「DIALOGUE+」。無観客を逆手に取り、客席にバンドを置くなど会場を縦横無尽に使ったライブを6月にいち早く実現させたフットワークの軽さには目を見張るものがありました。曲作りの過程をオンラインで随時公開した「あたりまえだから」のリリースなど、常にオタクを飽きさせない動きを見せています。

まだライブパフォーマンス自体は荒削りですが、超実力派クリエイター陣が良曲を次々と生み出し、ライブは基本的に生バンドというスタイルは脅威です。MVもライブもめちゃくちゃ金かかっててポニキャンの力の入れようが凄い。

メンバー全員が出演するゲーム「CUE!」やA&Gの帯番組での露出もあり、今後ますます力を付けてくるユニットでしょう。

 

また、「22/7」もアニメこそ終了しましたが、ユニットとしてはさらに勢いを増しているように感じます(元ワグナーだいたいD+かナナニジに行ってる気がする)。

「22/7 計算中」はTLで観測する限りアクティブな声優オタク以外にもかなり好評のようですし、最近はD+と同様YouTubeでの展開を加速させ、ライブのダイジェスト映像を公演後すぐに公開するなどフットワークの軽さを見せています。半チャーハンいいよね……。

ゲーム「音楽の時間」もサービス開始し、今後さらに大きな展開を見せてきそうなユニットです。ライブではまだ100%生歌ではなく音源を被せているようで、ここはもう少し頑張ってほしいところですね。

 

対するランガもコロナ禍による自粛期間中に「オンラインお茶会やってみた」やメンバー個別の企画動画の発信など新たな取り組みを模索してくれましたが、まだ物足りない印象です。やはり一番求心力があるのはライブ映像だし、良い動画があればこの記事にも貼りたかったのですが、公式でアップされているのはもう2年以上前となった「Green Leaves Fes」の「カケル×カケル」1コーラス分のみ。

もっとも、有料の円盤を含めても「らんがばん!」のBDに、上記GLFの昼夜公演フル映像と2019年8月に開催された2周年ライブや2020年2月の「わぐりすらん」の映像が一部収録されているだけなのですが。ライブ映像の発信という点では見劣りしているのが現状でしょう。

「ランガリング・シンガソング」や新曲「ルミナンスプリンセス」では発売前にMVをフル公開するなど、徐々に柔軟なプロモーションができるようになってきたと思うので、せっかく良いパフォーマンスを見せているのですから、もっと多くの人に気付いてもらえるような発信を期待しています。まずは先日開催したオンラインライブの映像を一部でも無料公開した上で、願わくば4公演フルで円盤化してもらいたいところです。

 

ライブ以外の部分でも、みんな本当に良い子だし可愛いんですよ(語彙力の低下)。接近のレギュレーションは厳しめ*9ですが、与えられた枠の中で一生懸命ファンとの交流を楽しみ、また楽しませようとしてくれています。他のユニットの接近あんまり行ってないので比較はできませんが……(行くと落ちる危険があるので)。

 

結成4年目を迎え、デビュー当初と比べたら3人それぞれの個性がよく出てるし、トークでも遠慮のない掛け合いができるようになってきて、仲の良さもかなり深まっているように感じます。

あんまりお姉さん達と比べるのもアレですが、WUGも4年目の2017年ごろから個々のキャラが際立ってきてメンバー同士のトークがより面白くなっていった気がします。個人の番組やアニメ出演で、メンバーそれぞれが新たなファンを獲得してユニットに還元するという流れも生まれました。i☆Risはまさに個性の塊でメンバーそれぞれが好きなことを全力で突き進んでいる結果ユニットとして集まった時にさらに爆発するという印象です。

 

ランガも一人一人が個性をさらに伸ばせば、3人集まった時にもっと面白いユニットになるはず。「Share the Night」や「3人4脚自由形」が終了し、ユニットとしてのレギュラー番組が一旦無くなったのが心配な点ですが、来年にはまた何か新たな発信の場が生まれることを願っています。

 

あとは何より、声優としていろんな作品に出演して自らのファンを増やすこと。

 

今年発売された1stアルバム「Run Girls, World!」には三者三様のソロ曲も収録されました。Run Girls, Run!が走り始めてから3年。今まさにもう一段階ギアを上げて加速していくところにいるのかなと思います。

 

老害古参オタクらしく謎の上から目線で厳しいことも書いてしまいましたが、ランガの実力を信じているからこそ。もっとたくさんの人に見てもらえれば、もっとたくさんの人が応援してくれるはずです。

f:id:koteijing:20201208060701p:plain

「ランガリング・シンガソング」MVより

「武道館」を目標に掲げながら、3人で夢へのバトンをつないで走り続けるRun Girls, Run!。近い将来、第7世代の先陣を切って、その舞台に辿り着く日が来ることを楽しみにしています。

 

 

 

*1:Wikipediaによると、おおむね2010年以降にデビューした20~30代の若手芸人を指すとのこと

*2:デビューは2012年だけど世代としてはこっちかと

*3:公式サイトからユニットのプロフィール消えてて悲しい

*4:ユニットとしてのデビューは2017年7月だが、シングルデビューは2018年2月

*5:声優ユニットを名乗っているものの、メンバー全員が声優事務所ではなく代アニの所属で、大多数は元地下アイドルで声優活動がほとんど無く、実態としてはほぼアイドルグループということで今回は例外扱いにします

*6:お渡し会、握手会などファンと直接会話するイベント

*7:繰り返しになりますが、アイマスラブライブブシロード系の作品専属ユニットは除く

*8:個人の感想です

*9:エイベックス的にはあくまでも「声優ユニット」であり「アイドル」とは明確に区別されていて、あまり安売りしない方針を取っている