湖底

爆裂ハートフルコメディ

2020年楽曲8選

今年も10選を書こうとしたのですが、老化とともに年々新しいコンテンツやアーティストを追うのが苦しくなってきて守備範囲が狭くなり、10曲選出するのが困難になってきました。どうしても特定のアーティストに偏ってしまい、1アーティスト1曲縛りでは8曲を選ぶのが精一杯でした。それでも一部コンテンツや歌唱メンバーが被ってますが……。

まああくまでも個人的ノミネートなので許してください。それではよろしくどうぞ。

 

ティーカップ - 上田麗奈

作詞:安藤紗々 作曲・編曲:広川恵⼀ (MONACA)

3月18日リリース、1stアルバム「Empathy」収録

上田麗奈さんの魅力は吐息だと思うのですが、サビのフレーズを短く区切ってしゃくり上げるような歌い方でそれが最大限に生かされているように感じます。ラスサビ入りの「Ha」とか完全に確信犯ですね。

全体的に浮遊感あるサウンドや間奏の広川恵一ワールドからのスキャットなど、まるで春の夢の中のような曲で、アルバムを通して聴くと「あまい夢」からインストの「Falling」を挟んでずっと夢が続いているような感覚です。

 

好きだよ、好き。- DIALOGUE+

作詞・作曲:田淵智也 編曲:佐藤純一(fhána)

4月8日リリース、ミニアルバム「DREAMY-LOGUE」収録

 正直このアルバム収録の6曲を全部10選に入れたいくらい今年No.1の名盤。中でもDIALOGUE+という新人声優ユニットの歌であることを考えた時、ファンとの絆を描いた「好きだよ、好き」とメンバー同士の絆を綴った「ぼくらは素敵だ」は歌詞が反則級に良すぎる。田淵智也、なんて温かいメッセージを書いてくれるんだ……お母さんか……?

 

どっちを選出するかは迷いに迷ったのですが、「好きだよ、好き。」を選んだ決め手は落ちサビの歌詞。 

僕の夢が叶うその日は 君に最初に伝えたいな

 MVを撮った東京国際フォーラムでのライブが実現するとき、その発表はこの曲のここで行われるんだろうなという未来の光景がはっきりと脳裏に浮かびました。ストリングスアレンジも素晴らしく、涙を誘います。

 

実はまだメンバーのことはほとんど知らないのですが、それでもこの2曲を聴くと、良いユニットなんだなということが伝わってきます。「アイドルは物語である」という平成の名言がありますが、曲の力でユニットの物語性をここまで高められるのかと。これにメンバー自身が紡ぎだす物語が加わればめちゃくちゃ面白い存在になるのは間違いないでしょう。

僕はもう新たなユニットは推さない(人生がメチャクチャになるので)と決めているので、深入りしすぎない程度に見守っていくつもりです。

 

イルミナージュ・ランド - Run Girls, Run!

作詞:只野菜摘 作曲・編曲:瀬尾祥太郎(MONACA

5月20日リリース、1stアルバム「Run Girls, World!」収録

Run Girls, Run!といえば、先日最新シングル「ルミナンスプリンセス」をリリースしたところですが、今年の1曲としてはこちらを選びました。過去の記事でアルバム全曲の感想を書いているので併せてご覧ください。

良曲揃いのアルバムですが、特にこの曲は3人の個性ある歌声を上手く生かせているような気がします。歌声からも歌詞からも、可愛さや勢いだけでない、Run Girls, Run!としてもプリ☆チャンとしても成長した優しさを感じます。

サウンド面では、2B「変顔の写真送るよ」や2サビ手前の「ステップアップ」(ここのもっちーの歌い方も良い)で1番にはないギターの鳴きが入ってて気持ちいい。演奏は堀崎翔。ギターソロも抜群に格好良い。

あとずっと後ろでピコピコ鳴ってるのにうるさくなくて、さりげなく曲の可愛い雰囲気を作ってるのがすごい。瀬尾祥太郎氏の編曲センスが光る1曲です。

 

背番号 - HUiT

作詞:沙羅 作曲・編曲:奥井康介

6月26日配信リリース*1、ミニアルバム「刹那、轟く歓声」収録

野球型青春体験ゲーム*2八月のシンデレラナイン」発のユニット「HUiT*3」の曲。台風による中止・延期を経て4月に開催予定だったもののコロナで無観客公演となったハチサマ4を見たのですが、新曲ではこれが一番刺さりました。歌い出しの井上ほの花さんの声が良いですね。

ピアノの旋律が美しく、メロディの刻み方がオシャレな曲です。ラスサビ転調は正義。

 

ハチナイはゲームを続けることが苦手な僕(あつ森1ヵ月で飽きた)でも3年くらいほぼ毎日続けてる程度には面白いと思ってる作品なのですが、他にも完全名曲「ぬかるみ」など良曲がたくさんあるので、楽曲コンテンツとしても応援していきたいですね。

来年4月にはハチサマ5の開催が決まりました。次は無事開催されますように……。

  

Theater of life - 鈴木このみ

作詞・作編曲:ANCHOR

7月29日リリース、テレビアニメ「デカダンス」OPテーマ

2020年7月期にTVアニメ3本同時タイアップという偉業を達成した鈴木このみ。中でもこの曲はサビ頭の「生ーーーきてるーーー」がめちゃくちゃキャッチーで、かつアニメ「デカダンス」のキーワードになっているところがアニソンとして完璧です。

 

アニメの世界観に寄り添って書かれた歌詞ですが、偶然にもこのコロナ禍で配信ライブやバーチャル全盛の時代になり、その中で「本当の色」「本当の音」による「生きている実感」を歌ったこの歌が持つ意味はさらに強くなっている気がします。

10月に開催された「鈴木このみ Live 2020 ~Single Collection~」は私自身も8ヵ月ぶりのリアルライブ参加で、まさに「生ーーーきてるーーー!!!」って実感を久々に得ることができました。

 

ANCHOR氏による鈴木このみへの楽曲提供は「東のシンドバッド」以来。こちらも超格好いい曲でお気に入りです。

 

半チャーハン - 22/7 晴れた日のベンチ

作詞:秋元康 作曲:濵﨑大地、沢頭岳、中田明男 編曲:大野裕一

9月30日リリース、シングル「風は吹いてるか?」収録

「晴れた日のベンチ」は22/7の倉岡水巴高辻麗海乃るり武田愛奈の4人によるユニット内ユニット。深夜にこのMV見るとめちゃくちゃ腹が減って困ります。

なんでナナニジがチャーハンの曲歌ってるのかはよくわからないのですが、とにかく歌詞に共感しかないし、ポップでキュートで耳に残る曲です。実際1人前よりも半チャーハンの方が美味しさは凝縮されてますよね。まあ僕はデブなのでラーメン大盛り+チャーハン1人前を頼みますが……。

 

って書いてる最中に帆風さんの卒業が発表されてしまいました。ナナニジさん、どうなっちゃうんでしょうか。

 

永遠はいらない - ChouChou

作詞・作曲:Q-MHz

11月18日配信リリース

22/7のリズムゲーム「音楽の時間」に登場するライバルユニットChouChou(シュシュ)の曲。若井優希・吉岡茉祐厚木那奈美Q-MHz曲を歌うという大事件。わぐりすらんのコラボがナナニジで結実するの、何?

永遠はいらないって思わないか

ただの瞬間分かち合あっていたいから

今だけ 今だけを見つめなよ

まだ君は望んでる?

終わんない世界はない

最初にそう言ったけれど 聞いてなかったの?

今が全てだと言ってるんだ

声優ユニットを含め、この数年痛感した世の中のあらゆるものの儚さを思うと、この歌詞が深く刺さりますね。「推しは推せるときに推せ」と言われているような気がします。

 

あとこれは完全にランガのオタクとしての感想ですが、若井・吉岡というi☆Risと(元)WUGの柱となるヴォーカリストに対応するのが林鼓子ではなく厚木那奈美というところが面白い。でも意外と3人の声質が似てる気がして、違和感は無いですね。

 

Winding Road - 大橋彩香

作詞:Kanata Okajima 作曲:Kanata Okajima、 MEG 編曲:MEG

12月16日リリース、3rdアルバム「WINGS」収録

めちゃくちゃ爽やかなジャケット*4のアルバムにめちゃくちゃ悪い音(誉め言葉)の曲が入ってるギャップが最高。

アルバムリリースに合わせて出たインタビュー記事でLinkin Parkで育ってSlipknotも好きとか言ってて笑いました。このサウンドに到達するのも納得です。「In this winding road」の水音とか2番の「どんな生き方も苦しいなら」のちょっとDA PUMPっぽいとこ(if…)が好き。

前作の名盤「PROGRESS」からダークな曲が増えましたが、天真爛漫な本人のイメージとは裏腹に闇の表現がめちゃくちゃ上手いんですよね。本作もただ明るいだけじゃない、それでいて前向きな大橋彩香の魅力がたくさん詰まっている充実した1枚になっています。

 

あとこのアルバム、音場が広く感じるミキシング?マスタリング?になってるような気がします。良いヘッドホンで聴いたらもっと気持ち良さそうです。

 

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サムネ用

以上8曲が今年の新曲の中でよく聴いた代表曲になります。実際のところは過去の曲を聴いている時間の方が圧倒的に長かったのですが。
 

Spotifyプレイリストも作りました。 

 

楽曲単位でのノミネートは以上になりますが、どうしても紹介したい2020年発売のアルバムが2枚あるので、特別枠として表彰します。

 

特別枠

Wake Up, Girls!Solo Collection -7 Stars-

1月15日配信リリース

詳細は以下の記事にて。

豪華作家陣による珠玉の楽曲群。全人類必聴の名盤です。

 

Wake Up, Girls! LIVE ALBUM ~想い出のパレード~

3月4日リリース

常に最高を更新し続けたWake Up, Girls!の最終到達点。最新のライブが最高のライブになっていたWUGの最後の歌声がこうして音源化されたことは本当にありがたい。

どの曲も既存の音源とは別物。特に「Beyond the Bottom」とそれに続く4曲は、ファイナルツアーを通して圧倒的な進化を果たしました。ぜひ元の音源と聴き比べてみてください。極スマでみゅーちゃんが歌詞間違えてるのもご愛嬌。

 

ライブBlu-rayと比較すると、歓声は必要最小限のボリュームに抑えられ、よりクリアな音質になっています。僕はあのライブの熱量を浴びたいときはBDから抽出した音源、最後の歌声をじっくり聴きたいときはこのアルバムという使い分けをしています。

 

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という訳で結局最後は平成の声優ユニットの話になってしまいましたが、一応今年リリースのアルバムなので許してください。来年は過去を上手に忘れて、なるべく貪欲にいろんな曲を聴いていきたいですね。

 

 

 

*1:CDは4月に通販で限定発売

*2:つまり野球ゲームではないらしい

*3:有原 翼(CV.西田望見)、東雲 龍(CV.近藤玲奈)、野崎夕姫(CV.南 早紀)、河北智恵(CV.井上ほの花

*4:通常版