湖底

爆裂ハートフルコメディ

やっと、名前を呼べたね。「Run Girls, Run!FINAL LIVE ~新しい道の先へ~」感想

本当は解散日である3月31日までに書き上げたかったのですが、残念ながら間に合いませんでした。今はもうRun Girls, Run!がいない世界だけど、かつてこの世にRGRというユニットが存在し、最後まで全力疾走で駆け抜けたのだというその足跡を、ここに書き残します。

 

大切な思い出なのでライブ前後の出来事も記録していますが、長いので本編の感想まで読み飛ばしてもらって構いません。

 

開場前のワイワイ

ヤコバ遠征オタクの集大成として大阪発のドリームルリエで上京。

 

 

年度末で仕事も忙しいのに花の準備やら何やらでお手紙を書く暇が無く、せっかく寝心地の良い椅子なのにほとんど寝ずにスマホで手紙の下書きやらTwitterやらしてました。消灯後もスマホ弄り放題なので個室バスを取っておいてよかった。短い睡眠時間の割にはちゃんと疲れが取れたので大事なイベント前は椅子に課金するべきですね。

 

朝7時過ぎにバスタ新宿に到着。WUGのSSAは前泊して始発で物販に並んだけど、雨だしまだ誰もいなさそうだったので代々木のマクドでお手紙作成。なんとか全員分書き上げられました。

 

9時半ごろ会場へ着くと物販列はまだ10人以下。まあ事前通販やってたしね。

お品書き

10時半に物販会場がオープンし、スムーズに購入完了。事前では完売で買えなかった腕ぴかぴかバンド*1と予備のTシャツ、追加ブロマイド1パックを購入。円盤物販は3万円でブロマイド30種コンプできるのに何故か日和って20枚で打ち止めにしてしまった。ここまで来たら2万円も3万円も変わらんのに何してるんだろう、ちょっと後悔。

 

WUGのときは事前通販無しの物販が大激戦でランダムグッズも多く、交換に忙殺されて開演前のオタクとの交流を全然楽しめなかったことが心残りでした。なので今回はあまり交換の約束をせず、打ち上げ会場とかで交換すればいいかと適当に構えていたのですが、案の定コンプならず。まあブロマイドよりもその場限りの思い出の方が大事だからね。

 

と言いつつ、いくつかのブロマイド取引やらチケットのやり取りやらフラスタ企画の集金やらをやってたら結局ドタバタでした。トホホ……

 

 

リフレクターバンドを首輪にした犬が複数現れてたの最悪すぎる

 

それにしても、こんなにしっかり雨が降り続けるとは。東京の空もRGRの解散を悲しんでくれたのでしょうか。

 

これ、2日前の厚木さんの「お天気なんとか持ってほしいなぁ」というツイートに僕が「ランガのイベントは雨が多かったので最後が雨でもランガらしいですね」ってリプライしたのを踏まえてのツイートなので僕への私信なんですよね(早口)(オタク特有の勘違い)(コーナーで差をつけろ)

 

最後が山野ホールなのは納得してないけど、会場外に屋根付きの広場がある点だけは良かったですね。

 

入場

ロビーに降り、まず目に入ったのは関係者からの祝い花たち。一番手前に置かれていたのは、かつて先輩ユニットだった7人からの連名のお花でした。

 

現地に来てくれた3人はWUGのHOMEツアー熊本公演でカケルをカバーしてくれた西日本組なんですよね。

 

ロビーの奥にはオタクからの花々も。開催5日前にお花のレギュレーションが出るという強行スケジュールでしたが、なんと20基も出ていました。みんな頑張ったね……。

自分も何とか納得いくものを出すことができました。

 

 

 

会場内に入って目にしたのは、階段やモニター、たくさんの電飾を備えた立派なステージ。もうこれだけで嬉しいですね。過去のワンマンライブはいつも気休め程度の鉄骨くらいしかない素朴なステージだったので。

 

ライブ本編

セトリはほぼ共通なので、基本的には曲ごとに昼夜まとめて書いていきます。

座席は昼が中央ブロックの8列目、夜は下手ブロック5列目でした。

 

開演前の影ナレで今日は声出しOKとのアナウンス。そう、RGRにとって3年ぶりの声出しライブです。演者が読み上げる注意事項にいちいちデカ声で返事することで、みんなが積極的に声出しできるムードを会場内に醸成していきます。

 

OPムービー

ちゃんとOP映像があるのは1stツアー以来ですね。

歴代のMVを交えつつ3人が駆けだす映像で、5年半推してきた記憶がフラッシュバックして万感の思いが押し寄せます。

 

1. カケル×カケル

小花柄の純白の生地に黒いリボンという高潔な印象を与える新衣装で3人が登場。

ファイナルライブ1曲目、当然そうなりますよね。まずは始まりの曲から。僕のランナー人生もこの曲から始まりました。

1サビ後の間奏から2A厚木ソロまで鬼マサイというスタイルを1stツアーから5年半貫き通せてよかった。夜公演は水色オタク4連番で跳べてなお良かった。

 

2. スライドライド

デビューシングルにして最難関曲。最もRGRの進化を感じられる一曲でした。

2Bの腕を上下に振る動き、ここで客席を見渡すはやまるの笑顔がいつも好きでした。普段あっちゃんしか見ない僕もここだけははやまると一緒に遊びます。

Dメロの厚木パート「過去と 今と 未来 からの」のマイク音量が低かったのが残念。初期は音を外しがちだったけど今はしっかり歌えるようになって、一番あっちゃんの成長を感じられる部分だったのに。あとラスサビ2回しに入るところであっちゃんだけ「守ってみせるよ」のシャウトが続くのがとても良いですね。

昼公演はあっちゃんの盛大なやらかしがあったのですが、笑ってごまかす姿も可愛いので許す。昔なら泣いていただろうミスを笑って済ませられるのも成長ですね。

夜公演のスライドライドは間違いなくこの5年間の集大成となる、過去一のクオリティだったと思います。

 

3. キラッとスタート

うおおおおMIX解禁だあああああああ

RGR現場、そんなに何でもかんでもMIXを入れる風潮ではなかった(綺麗に入る曲も少ないし)のですが、この曲だけは別です。やりたい放題やらせてもらう。

間奏では渾身のガチ恋口上も。ランガ現場で言いたいことを言えるのも今日が最後。3曲目だけどもう声帯の限界を超えていく。

 

MC

この3年間ずっと手拍子で返していた3人の挨拶に声で返事できる。これだけでもう嬉しい。

 

4. (昼)ダイヤモンドスマイル

厚木ソロパートが少ないので水色オタクとしては収穫が少ない曲だったんですが、その代わりに林と森嶋の歌声の魅力を再確認できる曲でした。もっちーの2B「きっと自分の言葉で」やラスサビ「叶うよ!」のライブでの歌い方は音源よりも感情が乗っていて気持ちいい。

「超えて見せる山」もこれが聴き納め……いやもう言い出したらキリが無いんですけどね。全部最後だし。

 

4. (夜)プリマ☆ドンナ?メモリアル!

これをやってくれるのは予想してませんでした。プリティーシリーズにとって大切な曲ですけど、一応B面曲なんですよ。でもこれこそ声出し解禁の今やる必要がありましたね。Aメロの歴代タイトルやサビの掛け合いを大声で叫べて本当によかった。

歴代シリーズの要素を詰め込んだこの曲で振りコピできるのもこれが最後か~と思ったけど案外プリのライブでまた見られるかもしれませんね。アニバーサリーイヤーですし。この3人で歌うことはもう無いのでしょうけど。

 

5. (昼)ルミナンスプリンセス

あー、これ昼でやっちゃうんだ。できれば夜まで取っておいてほしかった。そう思うくらい大切な、素晴らしい曲。3人のどのパートも良い歌声で、アーティストとしてのRun Girls, Run!の魅力が詰まった曲でしたね。ラスサビの跳びポでオタク全員跳んでたのもよかった。

俺はこれからもランガちゃんに終わらない恋をし続けるよ……。

 

5. (夜)Go! Up! スターダム!

なんだよこれ、もう良い曲しかやらないじゃん(RGRには良い曲しかないので当然)

去年の解散発表後に行われた5周年ツアーでも感じたことですが、「目指してた場所 スポットライト」まで辿り着けたのかなぁと少し複雑な気持ちになってしまいました。でも今、このステージに立つ3人は間違いなく最高の輝きを放つ星でした。

Dメロの「私がいるから」を叫ぶことができたのは2nd京都かバレンタイン2020以来でしょうか。

 

6. (昼)ドリーミング☆チャンネル

ステージの2階部分や左右の端まで大きく使って客席全体にファンサしながらパフォーマンスする姿が新鮮。腕グルグルしたりいいねの流星送ったりするの楽しかったなぁ。

今日は着なかったけど、ドリチャン衣装って凄く手足が長くスタイルが良く見えて可愛かったですよね。パンフレットで3人ともベスト3に挙げていたのも納得です。

 

6. (夜)キラリスト・ジュエリスト

広川恵一さん、RGRにたくさんの神曲をありがとう……。

通路席なのをいいことに全力振りコピ。こっちはもう汗だくでゼエゼエ言いながらやってるのに3人は歌声が乱れることもなく笑顔で踊ってて本当にすごい。

間奏の田淵智也のキモいベースに初披露の仙台アニメフェスで爆笑したのもいい思い出です。田淵見てるか?あんたのユニットとRGRの本気の対バンが見たかったよ*2

 

そうなんだ

 

MC

ここでステージセットと衣装の紹介。後ろが長いふわふわのスカート、ターンで綺麗に翻って素晴らしいですね。

昼の部では声出し練習として古の挨拶*3のコーレスも。

 

林:今日のはやまる、丸?

(C) 白鶴酒造

 

7. サクラジェラート

5周年ツアーではやらなかった四季曲、最後はやってくれましたね。

最後まで星を作る動きを上手く真似できなかったな。厚木那奈美さんの足上げは今日も抜群に美しかったです。

 

8. 水着とスイカ

解散発表前日のワンフェスは体調不良で欠席したので、この曲を生で見るのは4th仙台以来2回目。リリース順では四季曲の中で最後になり、これまでは4番目に披露されることが多かったので、季節順で2番目に置かれるとまた違った印象がありますね。歌詞の解釈も変わりそう。

 

9. 秋いろツイード

デカい音で聴く秋いろツイードが一番好きや……。ラスサビの「秋いろツイーデーデーデー\テケテケ/」が狂おしいほど好き。歌詞も四季曲の中で一番刺さる(僕も駅からバスで30分の田舎育ちなので)。

録画見たら森嶋の表情めちゃくちゃ良いですね。

 

10. スノウ・グライダー

サウンド、3人の歌声、歌詞、厚木那奈美さんによる振り付け、全てがパーフェクト。

本当に素晴らしい声優アーティストユニットだったなあと噛み締めました。

 

石濱翔さん、素敵な4曲をありがとうございました。四季曲、あまりにも箱鳴りが良すぎるのでこれからもアニソンDJの皆様はデカい音で鳴らし続けてください。

 

MC?

昼の部ではここでMCを始めて四季曲を振り返りソロ曲パートに入ろうとしてしまいましたが、まさかの大ミス。ここは幕間映像を流して早着替えするポイントでした。大慌てで袖に捌ける3人が微笑ましい。このドタバタ感もランガらしさの一つかもしれませんね。5年半やってても拭いきれない駆け出し感というか。ファイナルが昼夜公演あってよかったですね。

 

映像

青春アルゴリズムのインストをBGMに、駒沢公園を私服姿で歩く3人の映像。ランガちゃんはコロナ禍もあって外ロケの機会が少なかったので、3人で外を歩く姿自体が新鮮に映りました。

 

直筆メッセージに厚木さんが「明日の天気もわからない私が」と書いていたのは一部ランナーから根強いウェザーニュースキャスター待望論への牽制でしょうか。しかし公園を歩くあっちゃんの姿はめちゃくちゃ美人でお天気お姉さん感が凄かったです。

 

もっちーは難しい漢字を多用していたのが意外でした(失礼)。ちょっと詩的な文体で、「わたしがいちばん、わたしのファン」という言葉は実にもっちーらしくて良かったですね。

 

はやまるは、この先の道の険しさを自覚しつつも、それでも進んでいくことをやめられない決意を綴っていました。誰よりもステージを愛し、高みへ突き進む姿こそ林鼓子なんですよね。

 

初期からメッセージカードお渡し会などで3人の文字を見る機会は多かったんですけど、丁寧なあっちゃん、達筆で勢いのあるはやまる、丸くて可愛いもっちー三者三様の個性が表れてて大好きでした。

 

11. 蒼穹のBlue Grandia

ここからはチェック柄にメンバーカラーのベルトが付いた新衣装で登場。

5周年ツアーの1曲目で鮮烈な印象を残したこの曲。今回はセトリの真ん中に置かれたことで、それまでのプリティーな雰囲気から一気に大人のクールな世界観へ導かれます。


12. Break the Blue!!

"青"繋ぎいいね~~~~~

フェスでは高確率で歌われ、下手したらRGRで最も披露回数が多いのではないかというこの曲もついに最後か。もっちー主演アニメの主題歌ということで森嶋パートが格好良いんですよね。他の曲よりも低めの声でクールに歌うのが良い。

2A「OPEN the GATE」の林シャウト、最後まで絶好調でした。

 

13. Share the Light

昼公演ではイントロでこの日一番の驚きの声が会場中に響きました。披露できなくても仕方ないし、最悪無くてもRGRのライブとしては成立する曲だと思ってたので、まさかやってくれるとは。曲に罪は無い。

しかし本当に3人の歌声の使い方が上手いんですよこの曲は。こんな良い曲を作る人がどうして……(涙)

「胸の蕾はもう~」の厚木パート、昼は失敗したけど夜はしっかり伸びてましたね。

 

MC

ここで新衣装の紹介。ユニットカラーをベースにした衣装に過去曲のワッペンという構成は先輩ユニットに倣ったものでしょうか(WUGは過去衣装のワッペン、RGRは曲名ロゴワッペン)。厚木がやや丈長めスカート、林が短パン、森嶋がミニスカートというスタイルはCF衣装以来のRGRの伝統ですね。

会場では連番オタクに双眼鏡借りて顔面を凝視していたので気付かなかったんですが、「回って~」で厚木さんがめちゃくちゃ綺麗なバレエターンを決めてましたね。

 

昼公演ではさっきのミスを帳消しにするため、厚木那奈美さんが山下七海さんから受け継いだ必殺技「ななみホッチキス」を発動。まさか最後にこれを見られるとは。


14. Darling Darling

15. 感情にダッシュ

先日のバースデーイベントでも声出し解禁されてたので良い練習になりましたね。3人の中で一番コール&レスポンスが多いソロ曲ですし。

次のメンバーの曲が始まるときに前のメンバーがステージ上に残って出迎える演出、好(ハオ)です。


16. 逆さまのガウディ

17. 拝啓ディアナイト

ガウディはショートVer.とはいえ1コーラス無いくらい短かったのがちょっと残念。2番の「あっちゃんとしなくちゃ」も聴きたかったな。

もうライブ中何度も実感してるんですけど、厚木那奈美さんの歌声、やっぱ好きだなぁ。これからも聴ける機会があるかなぁ。


18. りんごの木

19. 点とミライ

りんごの木は音数が少ない広川恵一らしいシンプルなサウンドだからこそ、林鼓子さんのまっすぐな力強い歌声が映える。フルでも2:53しかないこの曲、なんと1コーラスは1分未満。それでも十分にはやまるの魅力が伝わります。欲を言えばラスサビの「心の真ん中」は叫びたかったけど。

そして2曲目は一転してゴリゴリに作り込まれたロックチューン。その音に負けじと、はやまるのボーカルも一層ヒートアップし、この時間だけはさながら林鼓子のワンマンショーといった熱気に包まれる。サビは本人がリクエストしていたというUOグルグルで。夜の部はUOマン増えてて嬉しかった。

本当にこの子は楽しそうに歌うんだよな。この歌の力があれば今後も大丈夫だろうなと安心して見守っていたら、マジで安泰な話が降ってきましたね(その話は後ほど)

 

20. RADIANT

点とミライからBPMを保ったまま突入するRADIANT、気持ちエエ~~~

Bメロ「苦しいような だけど温かくて」で林森が見つめ合うところに2人の絆を感じます。

大サビ前「さあ、行こう」後の歓声に笑顔を浮かべるはやまる、嬉しそうでしたね。

 

21. Believer Switch

Run Girls, Run!のラストランのテーマ曲のような1曲。

もどかしかったコロナ禍を経て、声援を取り戻した最後の舞台で聴くこの歌詞が本当に尊くて。

 

今回は2番まで振り付け通りに踊らず思い思いにステージ上を動き回っていたのですが、この曲のYouTube試聴動画っぽくて良かったですね。


22. 無限大ランナー

憧れを追いかけて駆けだしたカケル×カケルで始まったライブ本編を締めくくったのは、新しい夢の先へ立ち向かい走り続ける無限大ランナー。まさに「止まってなんかいられない」というRun Girls, Run!の5年半を象徴するようなセットリストでした。

Dメロ厚木ソロは数ある厚木ソロパートの中でも一番重要なポイントなので、全身全霊のケチャを捧げました。声域ギリギリで裏返りがちなところですが、見事に歌いきりましたね。

通路席なので前へ突進する動きも真似して楽しかった。最後は3人と一緒に人生最高打点のハイキックを決めることができたので僕の人生に悔いはありません。

 

EN1. never-ending!!

アンコールで「Run Girls, Run!」を叫べるのも3年ぶり。特に夜公演はもう血を吐く勢いで叫び続け、手が張り裂ける寸前まで叩き続けました。少しでも大きな声と手拍子を3人に届けたかったから。

 

この曲は2周年ライブを思い出しますね。あの頃はまだまだこれからという時期で、ずっと3人で夢へと走っていくぞという決意の歌でしたが、RGRとしての物語を終える今この曲を歌うのは、3人それぞれの新たな物語へのメッセージでしょうか。そう思うと「どこまでも続くこの道の向こうで 新しい夢に会えるよ」「ねえ 振り向いてみて 思い出が道を作る」といった歌詞が「新しい道の先へ」と繋がっているような気がしますね。RGRは終わっても、3人の声優としての物語はまだ終わらないので。

 

3人からの手紙

ステージ上から客席を背にみんなで記念撮影。

 

そして、3人からのお手紙。4年前の先輩たちに準拠したスタイルですが、その中身は実に3人らしい内容でした。

 

「拝啓」そして時候の挨拶(ちゃんと昼夜で変えている)から始まり、途中は言葉を崩しつつ「敬具」で締める厚木那奈美さんのお手紙。素直に「やられた」と思いました。この人には勝てない。好きすぎる。本当に自分の魅力を伝えるのが上手い。

愛し、愛されることに感謝し、全ての人の幸せを願ってくれる厚木さんが大好きです。「A piece of cake for you.」の精神ですね。ショーケースイベントの挨拶で毎回泣いていた厚木さん、最後は一度も泣かずに笑顔で終えましたね。本当に強くなりました。

これから始まる、厚木那奈美さんの新たな物語を心から楽しみにしています。

 

林鼓子さんはただ手紙を読み上げるのではなく、生っぽい芝居をする朗読スタイルで、役者としての魂を感じました。

「この2人がいなかったらランガをもっと早く辞めていた」という言葉は嬉しかったですね。15歳でデビューし、その後すぐプリティーシリーズの主人公を任されるという重圧は想像を絶するものがあったと思いますが、それを乗り切る力がメンバーとの絆だったのであれば、このユニットを推してきたオタクとしても救われる思いです。

Run Girls, Run!のセンター、赤色担当として生きてくれて本当にありがとうございました。

 

森嶋さんの文章って可愛いですよね。まあ本人が可愛いので当然なんですけど、自分の考えや感情を表現する言葉選びや文章のリズムの作り方がとても上手いなと感じました。

たくさんオーディションを受け続けて、ようやくRun Girls, Run!として声優デビューを果たしたもっちー。今の実力を見れば、どのオーディションでデビューしていたとしても活躍できたでしょう。でも、RGRとしてデビューしてくれて、この3人で僕の前に現れてくれて本当によかった。

歌手でもアイドルでもなく、「声優」であることに憧れ誇りを持っているもっちーだからこそ、今後も声優として生きていく決意を聞かせてくれて嬉しかったです。

 

この日は久々に会場にお手紙BOXが設置されたので3人宛に手紙を出していたんですけど、みんなそこに書いたことと似たお話をしてくれたので、解釈一致したな~と一人で頷いてました。

 

 


EN2. ランガリング・シンガソング

そうだよな。これをやらなきゃ終われないよな。

コロナ禍直後の2020年5月にリリースされ、同年夏の3rdツアーの表題曲となっていたはずの曲。結局ツアーは中止になり、その後3年間一度もコールを入れられなかったこの曲が、ついに今日、完成するのだ。

 

好きだよ 好きだよ 叫んでいる

Run Girls, Run!

 

3年間のブランクですっかり衰え既にボロボロの声帯にムチを打ち、最後の声を振り絞って叫ぶ。

 

ここが夢へのバトンをつなぎきった場所。2017年7月30日から5年8ヵ月間走り続けたRun Girls, Run!はゴールを迎えました。

 

 

1stツアーTをイメージしたピンク一色のファイナルTシャツで、肩を寄せ合いながら歌う3人の笑顔は、あの頃と何も変わらない眩しさで。Run Girls, Run!は、最初から最後まで全力疾走でした。

 

W-EN. カケル×カケル(夜のみ)

夜公演は絶対Wアンやらせるぞと狙っていました。前回のツアーで本当のサプライズがあったので流石に今回は事前に想定していたかとは思いますが、そんなことはどうでもいいのです。客の求める声に応えてくれたなら立派なアンコールです。

 

Run Girls, Run!コールに包まれる会場を見て涙ぐみながら、耳打ちして最後の曲を決める3人。やっぱり名前を呼べるのはいいですね。ユニット名がそのままアンコールになるのって素敵。

 

最後の最後の曲は、もちろん始まりの曲。幾度となく聴いてきたこのギターのイントロも本当にこれが最後だ。

 

 

ずっと前から、何なら解散発表する前から願っていたかもしれない。最後はこの曲で終わってほしいと。その願いを見事に叶えてくれました。

 

グリーティング

特典付きチケットのグリーティングは、終演後のステージ上で3人と一緒に記念撮影し、お見送りを受けるというもの。インストアイベントではミニライブ後のステージ上で特典会を行うこともありましたが、ワンマンでこんな立派なステージに上がれることは無いので嬉しかったですね。間近で見る「Run Girls, Run!」の電飾は愛おしくて、カンマだけでいいから一つ持って帰りたいと思うくらいでした(ダメです)。

 

撮影は上手前方席から30人ずつくらい順番に案内され、ステージから降りる際に3人からお見送りを受けるという形で進行。3人はグループごとにステージ中央での撮影と下手端でのお見送りを行ったり来たりという感じでした。昼の部ではステージに直接腰掛ける形で、あっちゃんが毎回スムーズに座れずぎこちない動きをしていたのが可愛かったのですが、夜の部では椅子が用意されてしまいました……。

 

そして何より、オタクが整列するのを待つ間、3人で雑談する姿が尊かった。これこそもう見ることのできない光景で、映像にも残らない素のRGRの姿なんだよなぁと必死に目に焼き付けておきました。

 

夜の部の集合写真は野球オタク4連番だったので何故かペッパーミルパフォーマンスをすることになったのですが、それに気づいた厚木さんが「優勝したね~!」と話しかけてくれたので僕たちも優勝しました。俺達が侍ジャパン

数年後この写真を見返したとき、WBCの興奮とともにRGRと駆け抜けた日々のことを思い出すのでしょう。

 

お見送り、昼の部は厚木さんにいきなり撃たれて死んでしまった*4ので、夜の部は仕返しにこちらから狙撃。あとは3人に楽しかった!と伝えて終わり。短い時間でしたが、いつも通りの距離感で、お互いの信頼感に基づいたコミュニケーションが取れて終われて良かったな。

 

夜の部の待機時間には衝撃的な新しい道の先のニュースが飛び込んできて会場内が騒然とする一幕もありました。

 

まとめ

5年8ヵ月を通しての感想はまた記事を改めて書くとして、ファイナルライブとしての総括を。

 

まず掛け値なしに、Run Girls, Run!史上最高のライブでした。全曲披露とはいかなかったものの、新旧の代表曲を網羅したセットリスト。煌びやかなステージセット。5年半の集大成となるパフォーマンス。どれをとっても過去一番のクオリティでした。最後に最高を更新して終わることができたのはよかったと感じています。

 

一方で、3人のパフォーマンスが良かっただけに、こんな規模で終わってほしくなかったなという思いもあります。山野ホールという、他の声優ユニットがファンミで使う程度の箱。ノイミーに至ってはただの事前物販会場……またなにかと比べて落ち込んじゃった。

ステージから最後列の顔まで簡単に見渡せてしまう規模感は少し物足りなさがありました。この3人ならもっと高みへ到達できたはずという思いは今でもあります。

 

でもまあ、この規模だからこその楽しさもあったと思います。オタク一人一人の反応がダイレクトにステージ上に伝わり、それが演者のパフォーマンスと響き合う感覚。ステージから客席への一方通行でなく、相互に高めあう感覚はこの規模ならではなのかもしれません。3人とも凄くオタクからの反応を楽しんでくれるタイプで、積極的に客席とコミュニケーションを取ってくれるところが好きでした。最後まで推しはいっぱいレスくれたし。

 

ファイナルならではの華やかさもありつつ、終演後のグリーティングも含めて、極めていつも通りの雰囲気だったので当日は全然終わったという実感がありませんでした。お手紙のパートなどで少しうるっと来たものの、涙を流すこともなく「楽しかったな~」という思いだけが残りました。

 

元々RGRは単独イベントが年1の周年ライブ(2~3公演)とバレンタイン・ホワイトデーイベントくらいしか無かったので、供給が途絶えてもいつも通りすぎて……。

 

しかし3月31日、RGRとしての最終日に改めて解散という事実を突きつけられました。

 

 

このツイートを見た瞬間(退勤後の電車内で)涙が止まらなくなりました。5年半追いかけて、遊んできた場が無くなるという喪失感は想像以上に大きいです。

でも、オタクとしてできることは全部やったなという達成感もあります。目指していた高みには到達できなかったけど、最後まで3人と一緒に楽しく走ることができました。

一つのユニットを、誕生の瞬間から最後の日まで、ずっと追いかけることができたのはひとえに幸運なことでした。

 

そして3人のこれからの未来に、期待しかありません。林鼓子さんはファイナル当日にとてつもなく大きい役を背負うことが決まりましたが、それも彼女の経歴・実力からすれば何ら不思議なことではなくて。この重圧も彼女なら難なく乗り越えて、これからもステージで輝いていくのだろうと確信しています。

 

もっちーとあっちゃんも、この6年間で築き上げてきた力とファンとの絆があれば、今後もどんどん自分の道を切り拓いていけるでしょう。これだけ歌って踊れて、自分を魅せる表現ができて、ファンを楽しませる場を作れる声優は稀有な存在だと思います。

声優ユニットが生まれてはすぐ消えていくこの時代に、6年間3人で駆け抜けてきたことは大きな財産になるはず。

 

いつかみんながさらに大きな舞台で輝きを放つようになったとき、この3人が揃い踏みした最後のステージである2023年3月23日の山野ホールが伝説として語られる……、そんな日が来ることを楽しみにしています。

 

林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さんの新しい道の先が、温かな光に満ち溢れたものになりますように。

 

一緒に走れて幸せでした。ありがとう、Run Girls, Run!

 

 

 

サムネ用

*1:リフレクターバンド

*2:AT-X Anime Tunes 2020は「延期」なのでまだ可能性はある

*3:アイドルがよくやる自己紹介の定型文みたいなやつ。ランガは結成当初に考えたけど結局使わなかった

*4:毎回「位置について、よーいドン!の挨拶で撃たれて倒れるというネタをやっていたので、厚木は僕のことを撃つと死ぬ人だと認識しています